平成5年に始まった「西東三鬼賞」は、今回おかげさまで21回を迎えることになりました。
第1回からの累計投句数は94,819句。
たくさんのご応募をいただきまして、本当ににありがとうございます。
次回もふるってご投句ください。
大賞
あめんぼ
水馬流るる時間跨ぎけり
万年劫 岡山県
秀逸
| 正面の三月十一日の海 | 曾根 新五郎 | 東京都 |
| 伝承のところどころに曼珠沙華 | 北川 柊斗 | 京都府 |
| 万物の生ずる前の春の水 | 片山 淳子 | 山口県 |
| 生き合うてやがて個になる草の花 | 右手 采遊 | 岡山県 |
| 見たか蛇を烏が運ぶを見た動いてた | 渡辺 信夫 | 大分県 |
| ヤスクニは?の生まるる場所であり | 片山 一行 | 愛媛県 |
| 地球の子地球の登山口に座す | 柴 勇起男 | 栃木県 |
| 平面に全て置き換え蟻走る | 往来 | 山梨県 |
| 桃の花三鬼の寺の勝手口 | 福島 閑雀 | 岡山県 |
| 真夜中のポスト勤労感謝の日 | 竹内 洋平 | 東京都 |
佳作
| 流浪から流浪へ月の客となる | 古市 絵未 | 埼玉県 |
| 青鷺の自分の中に居る時間 | 藤本 晋 | 大阪府 |
| 日盛りの未必の故意の街があり | 山中 正己 | 東京都 |
| 自画像はどれも頬こけ文化祭 | 金指 まさる | 神奈川県 |
| 身体昏く月光を欲すかな | 小西 瞬夏 | 岡山県 |
| 精神の磁針極北指して老ゆ | 長尾 登 | 千葉県 |
| 奸臣のごと鶏頭の集りゐし | 伊藤 柳香 | 埼玉県 |
| 菜の花や福島で死にたいと言ふ | 吉村 丈夫 | 千葉県 |
| 日向ぼこ胎内という無重力 | 東金 夢明 | 東京都 |
| 原爆忌類句類想つづけるべし | 野上 卓 | 東京都 |
| 時間の層綴じる秋思のホッチキス | 曽我部 正之 | 岡山県 |
| 爽涼や見知りし仏更に見る | 広瀬 元 | 沖縄県 |
| 戦争が始まりさうな暑さかな | 廣田 絹子 | 埼玉県 |
| 澄みきって水みずいろを損なわず | 高野 公一 | 東京都 |
| 戦争のかすかな予感亀鳴けり | 坂詰 國子 | 東京都 |
| 銀色の冬のベッドに母と癌 | 松田 佳子 | 北海道 |
| 顳?を真神がよぎる日暮刻 | 赤座 閑山 | 岡山県 |
| 国破れても展宏のスミレ咲く | 中岡 昌太 | 神奈川県 |
| デジタルの最期狐火かもしれぬ | 武田 悟 | 宮城県 |
| 晩秋やだれも呼ばねど振り返る | 小林 麻子 | 山口県 |
| 水蜜桃くちびる少しづつ淫ら | 松尾 初夏 | 徳島県 |
| ふるさとへ仕かけに戻るいたちわな | 藤原 峻 | 岡山県 |
| さしのべる手を逸れてゆく冬の蝶 | 有坂 花野 | 東京都 |
| 列島に福島てふ大枯野 | 岸本 千鶴子 | 大分県 |
| 三鬼忌や暗きを走る波頭 | 山本 左門 | 大阪府 |
| エレベーター待つ昨日に過ぎしクリスマス | 平野 周子 | 神奈川県 |
| 寒茜瞼の裏にムンクの絵 | 柳葉魚 | 大阪府 |
| 原子炉も人も老いゆく赤のまま | 池田 潤治 | 福井県 |
| 秋蠅が来て原発の話する | 木村 直子 | 福岡県 |
| 雨の存在蜘蛛の囲の存在感 | 名木田 純子 | 岡山県 |
過去の大賞作品は こちら から。