第33回新春津山川柳大会が平成25年1月20日(日曜日)、津山市総合福祉会館で開催されました。当日は、天候にも恵まれ県内外から愛好家132名が参加。8つの宿題に多くの秀句が寄せられました。

 

なお、今回の選者・兼題と各題の優秀作品、総合成績は以下のとおりです。

  [おしゃべり」  菅田 陽子 選    
  特選  おしゃべりがさびしいとだけ書く日記 土居 哲秋  
  準特選  徹子の部屋へ上沼恵美子がやってくる 木下 草風  
  準特選  おしゃべりを書いて文化にする佐和子 谷村 仁士  
  選者軸吟  おしゃべりの孤独はふかいティーカップ 菅田 陽子  
         
  [内緒」  原 健裕 選    
  特選  内緒だがポットの中は酒である 福力 明良  
  準特選  内緒聞く私もやがて共犯者 河原 加枝子  
  準特選  手の中で内緒が熱く燃えている 豊福 地佳平  
  選者軸吟  隙間から閻魔の内緒覗いてる 原 健裕  
         
  「忘れる」  尾髙 水陽 選    
  特選  一切を忘れ仏に近くなる 大森 昭恵  
  準特選  時効など無いよと忘れてくれぬ妻 寺坂 宇多子  
  準特選  ボクの名を忘れた母と会う帰郷 生駒 聖天  
  選者軸吟  ブラジャーの忘れ物あり露天風呂 尾髙 水陽  
         
  [船出」  平山 三鶴 選    
  特選  船出する着いた港は春になる 山本 美枝  
  準特選  復興の船出支援の風が押す 豊福 地佳平  
  準特選  方舟の船出わたしを積み残す 東 おさむ  
  選者軸吟  順風満帆嵐も予感する船出 平山 三鶴  
         
  「鍋」  髙木 勇三 選    
  特選  老い二人やがてを思うキムチ鍋 菅田 陽子  
  準特選  割れ鍋をささえて母の私小説 永濱 さわ子  
  準特選  鍋一つ囲んで満ちていた昭和 生駒 聖天  
  選者軸吟  ふぐちりで口説かれている町内会 髙木 勇三  
         
  「作る」  久本 にい地 選    
  特選  魂を込めて作れば歩む木偶 川﨑 澄夫  
  準特選  父の作った昭和の美林哭いている 奥山 邦江  
  準特選  骨の壺ただ一行の詩を作る 田中 蛙鳴  
  選者軸吟  作句するペンからぽとり愛と哀 久本 にい地  
         
  「美作」   土居 哲秋 選    
  特選  美作の千三百を鍬で掘る 龍門 孟  
  準特選  美作は古事記と一つ違いなり 木下 草風  
  準特選  美作の丹波に負けぬ黒大豆 戸田 まさこ  
  選者軸吟  美作の駅の名を皆ふところに 土居 哲秋  
         
  席題「 福 」  河原 昇柳 選    
  特選  福の神笑いがたえぬ家が好き 大戸 清美  
  準特選  桜咲く春一番の福が来る 光延 貞子  
  準特選  妻と母笑い合うてるこれぞ福 川﨑 澄夫  
  選者軸吟  福を呼ぶそんな予感の初日の出 河原 昇柳