• 本文へ
  • 文字サイズ
    • 拡大
    • 縮小
  • 背景を変える
    • 標準

第15回 市長と話そう 津山(まち)づくりミーティング-学生が考える「まちの活性化」-

第15回 市長と話そう 津山(まち)づくりミーティング-学生が考える「まちの活性化」-

美作大学の学生4人が、みまっぱぷらざ(京町)で、5月24日に市長と意見交換しました。
「みまっぱぷらざ」は、学校法人美作学園が、ソシオ一番街の空き店舗を改装し、令和3年(2021)12月に運営を開始した店舗です。「学生の元気に出会える店」として、学生が店舗スタッフを務め、地域交流、商店街活性の場となることを目指しています。
ミーティングに参加した4人の学生は「みまっぱぷらざ」のスタッフとして活躍しています。
「先生と学生の距離が近いと感じた」「家族や高校の先生が美作大学出身だった」など美作大学を選んだ理由、「みまっぱぷらざ」での活動のきっかけは先輩や友だちとのつながりだったことなどについて話した後、懇談しました。
懇談の様子
 
人が通る機会を作ることがにぎわいに
市長 皆さんのお店「みまっぱぷらざ」がある津山の商店街について、皆さんが感じることを教えてください。
学生A 人が少ないと感じています。
津山で生活する人が商店街の中を通る必要や機会が少ないことが、人の少なさにつながっているのではないかと思います。
学生B 「みまっぱぷらざ」に来るお客さんは、常連の方が多いです。
商店街の中を通らないと「みまっぱぷらざ」を見ることができないため、商店街を通る機会がない人には知ってもらえないのではないかと感じています。
駐車場も有料で、余計に来にくいのかもしれません。
学生C 商店街でイベントがあると、たくさんの人が来ています。
イベントの数が増えれば、お客さんも来て、もっとにぎやかになるのではないでしょうか。
学生D 商店街の中を自転車で通っている人をたくさん見ます。
自転車だといろいろなお店が視界に入っても、さっと流れて見過ごしてしまいます。
自転車を押して歩くようになれば、一つひとつのお店もゆっくり見え、寄ってみようという気持ちになるのではないでしょうか。
市長 食や特徴ある店の出店などを含め、内容を充実させるだけでなく、商店街の中を人が通る機会を作ることが大切ということですね。
 
ちょうどいいまち 津山
市長 津山の良いと感じているところを聞かせください。
学生B スーパーなどは自転車で行ける距離にあり、暮らすのにちょうどいいまちだと思っています。
学生A 都会過ぎず、田舎過ぎず、生活面に不自由はありません。
学生C 自然が豊かで、天候が安定しているので過ごしやすいです。
おいしいご飯やお菓子のお店が多いのも魅力で、カフェが増えてきているのもうれしいです。
牛肉料理もおいしいです。
学生D 美作大学のヒーロー「地域貢剣 ミマダイン」が、いろいろなイベントに参加していますが、地域のさまざまな場所でイベントがあるのも良いところだと思います。
イベントに参加することで、開催場所のことも含め、地域の魅力を知ることができます。
市長 わたし自身も、さまざまな機会に「生活に必要な環境は十分に整いながら、適度な田舎暮らしを楽しめる『津山はちょうどいいまち』」と話しています。
学生の皆さんにも同じように感じてもらえてうれしいです。
逆に津山に足りないと感じることはありますか。
学生C 映画館がないのが残念です。見ようと思うと、岡山に出掛ける必要があります。
(他の3人も同意)
学生C 公共交通機関の本数も少ないです。
学生D 時間をつぶす場所が少ないと感じています。
お金をかけないで、時間をつぶす場所が欲しいです。
学生B わたしの地元(高知県)の方が、水と魚はおいしいです。
(全員で笑う)
学生A カフェと併設していて勉強できる場所が、もっと近くに欲しいです。
家では集中できず、図書館は静かすぎて。
邪魔しない音楽が流れ、食器を扱う音など適度な生活音が聞こえて、飲み物などを飲みながら長時間いることができるカフェが理想です。
学生C 遊ぶところが少ないのも淋しいです。
学生A 自転車で移動することが多く、道路の段差も気になります。
学生B 外灯が少ない場所もあるので、夜は怖いです。
市長 皆さんが安全に過ごせるよう、外灯などは引き続き対応していきます。
映画館を含め、身近な場所に、気軽に時間を過ごす場所があることが一つのポイントですね。
懇談の様子
 
「人が動く」ことでまちが元気に
市長 地域を盛り上げ、元気にするには、どんなことが必要だと思いますか。
学生A わたしは食べることが好きで、マルシェに出かけるのが楽しみです。
マルシェは単にモノを買うだけでなく、人と交流できる場所です。
マルシェの開催回数が増えれば、モノや人の交流が進み、津山の魅力がもっと伝わるのではないでしょうか。
学生C 5月21日にあった津山産小麦のパンフェスタは、大勢の人でにぎわっていました。
大阪や東京でも、人気店の商品が集まるイベントはたくさんの人が来ています。
そんなイベントがあれば、人が集まり、盛り上がると思います。
学生D 津山には良いところが点在しています。
有名人など人気がある人に定期的に津山に来てもらい、いろいろな場所をアピールし続けていくのもいいのではないでしょうか。
学生B 地域の人と触れ合いながら、何ができるか考え、一緒に活動する場に参加しています。
この活動の場を他の学生にもっと知ってほしいです。
学生はお金はないけど自由な時間がある人も多いので、大安売りフェアなどがあると行く人も多いと思います。
市長 人が動く機会を作り、地域と交流することが重要ですね。
 
カギは「地域の人と関わる体験」
市長 津山のまちを元気にしていくために、人材を育て、地域に残って活躍してもらいたいと思っています。
地域で活躍する人材を育てるには、どんなことが必要だと思いますか。
学生B わたしは地元が大好きで、卒業後は戻ろうと思っています。
地元の学校では、山登りやカヌー体験、漁師さんとの漁体験など校外活動が多く、地域のことを知ることができました。
実際に体験したことは、しっかり覚えています。
学生A 小学2年生と5年生の時に、地域の人と一緒に、田植えから収穫、餅つきまで1年を通じて、米作りを体験しました。
米づくりの大切さ、地域の人との交流や魅力は、今でも印象に残っています。
市長 子どものころからの「地域を知る体験」は大切ですね。
学生C 若者が津山から出ていくのを防ぐと同時に、地域外の人が入ってきやすい環境を作るには、子育て世代への対策が大切だと思います。
子育て世代で引っ越してくる人が増え、活躍する人が増えれば、まちもにぎやかになっていくと思います。
学生D 人付き合いが好きで、学生時代にいろいろな活動をしていた先輩は、卒業しても地元に戻らず岡山に残りました。
学生の時に、地域の人など大学以外の人とたくさん関わり、つながりができればできるほど、卒業後の仕事や暮らしにも影響し、市外から来ている学生も含め、地域に残る人が増えるのではないでしょうか。
市長 地域で活躍する人材の育成には「地域の人と関わる体験」が重要なカギになりますね。
これから先もいろいろなことがあると思いますが、人との「出会い」を大切に、自分も何かしてみようと「意気に感じる」良い影響を与え合いながら、自分を高めていってください。

みまっぱぷらざで取り扱う物産コーナーを見学
この日「みまっぱぷらざ」で扱っていた九州地方の特産品を谷口市長と一緒に見学。
みまっぱぷらざでは、コーヒーなどを楽しめるカフェのほか、学生出身地の特産を販売するフェアや、学生サークル団体 美作大学調理師会による「月一ランチ(写真下:5月20日開催の様子)」などのイベントを開催している。
写真のメニューは、学生が考案し5月20日に提供した「湯原湯けむり地鶏南蛮そば」。
月一ランチの様子 学生が考案して提供した湯原湯けむり地鶏南蛮そば
 
みまっぱぷらざ
  • 営業時間
木曜日・金曜日午後1時から午後5時まで
土曜日・日曜日午前11時から午後5時まで
  • ところ
津山市京町55
*駐車場はありません。近隣の駐車場をご利用ください。
*美作大学の学生スタッフの対応時間は、土曜日と日曜日の正午から午後4時まで
*イベント情報など、詳しくは「みまっぱぷらざ」ホームページをご覧ください
  • 電話番号
0868-67-7257(店舗内)
0868-22-7718(美作大学)

みまっぱぷらざ前での集合写真
写真左から 出水清崇さん、小椋葉月さん、谷口市長、吉村真名香さん、平田凌さん

 

参加者の皆さんからいただいた事後アンケートの声

・いろんな人と情報や意見を交換することによって、自分では思いつかなかったことや新しい発見などをすることができ、貴重な時間となりました。
また、今後の進路でも活用できるものばかりだったので、とてもありがたいなと感じました。わたしも津山の良さを周りの人に発信できるよう頑張ります。
・津山市のまちづくりについて、自分の意見を直接市長に伝えられる貴重な機会だったので、そのような機会を設けられているのは良いと感じました。
また、自身も津山について考えることができ、何が足りていないか、何が充実しているか考えることができてよかったです。
・普段自分たちが思っていることを、質問形式にして話を引き出してくれたので、自分たちの気持ちを素直に話して、今、津山市でどのようなことが行われる計画があるかなどを知るきっかけになったので、参加してよかったと思っています。
懇談会の初めの時の雰囲気が固く、話しにくい雰囲気でしたが、途中からは話しやすかったです。

このほかの津山(まち)づくりミーティングの様子はこちらをご覧ください

この情報に関する問い合わせ先

津山市 秘書広報室(広報)
  • 直通電話0868-32-2029
  • ファックス0868-32-2152
  • 〒708-8501岡山県津山市山北520
  • Eメールkouhou@city.tsuyama.lg.jp