津山だより

津山の情報をいち早くお知らせします。

津山だより vol.170

皆さん、岡山は一世帯当たりのパンの消費量が全国一というのはご存知ですか。
パン好きのまちというと神戸市や京都市が知られていますが、岡山も負けずパンが大好きなんです。

とりわけ津山市では国産小麦の生産が盛んで、パン用の小麦「せときらら」などが多く栽培されています。
その規模は年々大きくなり、収穫時期の6月頃には、写真のような黄金色の小麦畑が市内の各地に広がっています。

ではナゼ岡山が全国一なのか。
その理由は県北地域に残る風習が理由かもしれません。

皆様は「法事パン」というのを聞いたことがあるでしょうか。
「法事パン」とは、津山市や真庭市などの岡山県北地域を中心に法事や葬儀の際に配られるものです。
岡山市などの県南地域では知らない人も多いこの風習。初めて聞かれる方も多いのではないでしょうか。

郷土料理に詳しい専門家によりますと、ルーツは島根県にあるようです。
小豆の産地である島根県では、あんこを使った食べ物が多く、あんこ餅を葬儀や法事の際に配る風習が根付きました。
その後、パン食文化の広がりからパンを配るようになったようです。

その文化が出雲街道を通って、県北地域に流れ広がったのではとのこと。
市内のパン屋には「法事パン」ののぼりが立っているところもちらほら。

消費量全国一とも言われる岡山。その理由は法事パンにあるのかもしれませんね。
※実際の理由は定かではないようです。

津山人にとっては当たり前のこの文化。皆様もご自身のまちの面白い文化を探してみてはいかがでしょう。

また、津山出身の会員の方は離れてみて分かった「津山ならではの文化」などがありましたらお教えください。
寄せていただいた情報はまたこの場で紹介させていただきます。

情報の提供は、津山珈琲倶楽部代表メール(tcc@city.tsuyama.lg.jp)へお願いいたします。

 

2021/08/30