津山だより

津山の情報をいち早くお知らせします。

津山だより vol.155

11月も下旬になり、津山市も本格的に朝晩が冷え込み、朝は霧がかかる例年の風景が見られるようになりました。
今年は、コロナ禍により紅葉見学に行くことができなかった方も多いのではないでしょうか。
津山市では、Youtubeにて津山城(鶴山公園)の紅葉動画を公開しています。
現地に行った気分になって、是非ご覧ください。(https://youtu.be/QC_NPVEVQQM

さて、今回の津山だよりでは、新たに発見された遺構について紹介します。

先日、津山城(鶴山公園)の西側にある城西地区が、古くからの寺院や町家など連続する町並みが残っている地区として、国の文化審議会より「重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)」選定への答申を受けました。
城東地区に次ぐ市内2番目の重伝建地区に選定される見通しとなり、岡山県下で同じ市に2つの重伝建地区を有することは初の事例となります。

このたび、同地区にある1926(大正15)年建設の国登録有形文化財・翁橋(おきなばし)で、新たな遺構が発見されました。
翁橋は、鉄筋コンクリート製で長さ10m、幅9.8mの城西地区を東西に走る出雲往来の橋であり、今年2月、補修前の調査で歩道の一部を試掘していると、路面の下かられんが舗装が発見されました。
1921(大正10)年から1935(昭和10)年の間に製造されていた車道舗装用の「舗道れんが」とみられ、専門家によると、当時のまま敷き詰められた状態で残っているのは非常に珍しく貴重な遺構とのこと。
津山市では、今後も製造元や敷き詰められている範囲などの調査を継続して行い、補修や修繕を検討しています。

これまでの歴史や文化を証明する資料が発見されて、重伝建地区への選定見通しに次ぐ嬉しいニュースとなりました。

 

2020/11/27