津山だより

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津山だより vol.177

今回の津山だよりでは、津山市の新たな取組について紹介します。

11月18日、津山市は大分県中津市と島根県津和野町と「蘭学・洋学 三津(さんしん)同盟」を締結しました。
3市町は、江戸時代後期から明治初期にかけ優れた蘭学者・洋学者を輩出し、蘭学・洋学の関連施設や史跡を持ち、同じ「津」の字でつながっていることから津山市が提案。
津山洋学資料館にて、奥塚中津市長・下森津和野町長・谷口津山市長が伊原木岡山県知事の立ち合いのもと、同盟締結書に調印しました。

中津市は、オランダ語の人体解剖書「ターヘル・アナトミア」を翻訳した前野良沢や慶應義塾を創設した福澤諭吉などを輩出。
国の史跡である福澤諭吉旧居・記念館や中津市歴史博物館があり、郷土の偉人を称えています。

津和野町は、啓蒙思想家・西周や藩医の家系に育ち陸軍医であった文豪・森鴎外を生みました。
西周旧宅や森鴎外旧宅・記念館、関連資料を展示する津和野町郷土館などがあります。

そして津山市では、幕末にオランダ留学した津田真道や幕末対米露交渉で活躍した箕作阮甫などを世に送り出しました。
全国的にも珍しい洋学を専門にした津山洋学資料館のほか、箕作阮甫旧宅などの郷土ゆかりの洋学者を顕彰しています。

福澤、西、津田の3名は明治の学術団体「明六社」の創設メンバーでもあり、以前より3市町のつながりは深かったのかもしれませんね。
こうした共通の歴史的背景をもつ3市町が手を結び「蘭学・洋学のまち」を積極的にアピールし、相乗効果で学術や観光を振興していきます。

皆様も津山とゆかりのある中津市、津和野町を訪れてはいかがでしょう。

 

2021/12/03