Welcome to Tsuyama留学生交流・サポート事業
Welcome to Tsuyama留学生交流・サポート事業の実施について
市内の津山工業高等専門学校(以下、津山高専)と美作大学には、アジア各国出身の留学生、計23名が学業に励んでいます。母国を離れ、夢に向かって頑張っている留学生が地域住民と交流機会を持つことで、「留学生と地域との繋がり」を醸成し、安全・安心に生活できるよう、本市は、令和4年度から「Welcome to Tsuyama留学生交流・サポート事業」に取組んでいます。
この事業が、津山に住む住民にとっても、日本の文化や習慣などに改めて関心を持ち、多文化共生の意識向上や子どもたちのグローバルな視点を養うきっかけとなり、留学生にとっては、津山が第2のふるさとと思ってもらえるような思い出・経験づくりの一助となることを目指しています。
※本事業は、NPO法人津山国際交流の会と協働で実施しています。
令和6年度の取組み
■「小学生と留学生の交流~私の国はこんな国~」
令和6年9月27日(金曜日)に津山高専の留学生4名が津山東小学校の5年生の児童と交流をしました。留学生はタイ、マレーシア、インドネシア、クロアチアの出身で、それぞれの国のあいさつや文化、遊びを紹介しました。
児童は「どんなお菓子がありますか?」「どんな行事がありますか?」など積極的に質問し、留学生の出身国に興味津々の様子でした。
後半は、児童が「日本の遊び」を紹介してくれました。「かるた」や「福笑い」は初めて体験する留学生が多く、盛り上がりました。
授業の後は、みんなで給食です。留学生は「自分の国では給食は先生が準備をするので、子どもたちが自分たちで準備することがなかった。」と給食当番に驚いたそうです。また、「日本の小学校の様子をみることができて良かった」との感想が聞かれました。
児童からは「留学生の出身国に行ってみたくなった!」「民族衣装がきれい。楽しかった」などの声が聞かれました。異文化に興味をもち、視野を広げるきっかけとなる有意義な時間になりました。
■「和菓子づくり体験」
令和6年7月7日(日曜日)に、旬菓匠くらや様にご協力いただき、津山高専の留学生6名が和菓子づくりを体験しました。当日は“七夕”。七夕にちなんだ「七夕」と「笹の葉」をモチーフにした「練り切り」にチャレンジしました。
和菓子を作るのはみな初めてで、まずは、職人さんが「和菓子」の歴史を教えてくださり、デモンストレーションをしてくださいました。
「七夕」はカラフルな生地の中にあんこを詰めていく作業が少し難しかったですが、三角の棒で16等分になるよう切れ目をいれて、上に星を飾ればとてもかわいい和菓子になりました。
「笹の葉」は、白と緑の生地を組み合わせると、本当に笹にみえてきます。とても涼やかで美しい和菓子の出来上がり。
参加者は、「あんこが大好きなのでとてもおいしそう。」「色がきれい。自分で作ることができて嬉しい。」と会場に笑顔があふれました。
出来上がった和菓子は、食べるのがもったいない出来栄えでしたが、お抹茶と一緒にいただきました。
抹茶だけを飲むと、「少し苦い!」とビックリしていた参加者もいましたが、和菓子をいただきながら飲むと、「和菓子と抹茶が合う!」とマリアージュを楽しんでいました。
季節を感じながら、目で楽しみ、食べて楽しむ、和菓子。
和菓子づくりを通じて、日本の伝統文化を学ぶ有意義なひと時となりました。
令和5年度の取組み
■「とんど焼き体験」
令和6年1月14日(日曜日)に宮尾町内会で開催された「国際交流とんど祭り」に、津山高専の留学生4名が参加しました。留学生が宮尾町内会のとんど祭りに参加するのは今回が2度目ですが、今回参加する留学生は初めてのとんど焼き体験でした。
まず、書初めをしました。とんどの参加者から「太く大きく書いたら良いよ」「書きはじめにうったてをするんだよ」と教わりながら、目標や好きな言葉を何度も練習して作品が完成しました。
地域の方が作ってきてくださった「福笑い」で日本の正月遊びも少し体験できました。
その後、とんど祭りがスタートしました。
地域の方からのリクエストで、留学生の母国語での「あけましておめでとう」の挨拶や国歌の披露もあり、地域の方々も一緒に留学生の出身国に思いを馳せるひと時となりました。
とんど焼きの火が大きくなってきたところで、作品の何枚かを焚き上げました。
長い竹に先ほど書いた作品を挟んで火に近づけるとサッと一瞬で空高く舞い上がりました。
参加した留学生からは、「習字はイメージどおりに書けなくて難しかった」「とんど焼きのようなイベントが母国にないので楽しかった」との感想が聞かれ、地域の方と一緒に素敵な思い出を作ることができました。
■「餅つき体験」
令和5年12月23日(土曜日)に田町地域で餅つき体験を開催し、津山高専と美作大学の留学生ら19名が参加しました。餅つきが初めての学生もいたため、地域の皆さんにコツを教えてもらいながら「1,2,3」とリズムよくついていくと、粒々のもち米がどんどん粘りのあるお餅になっていきました。
出来立てのお餅は、お雑煮、あんこ餅、豆餅といろいろな食べ方でいただきました。
参加した学生は、「ベトナムのあんこは小豆でなく緑の豆なので緑色。日本のお餅も美味しい。」「杵が重くて大変だったけど、地域の方が優しく教えてくれた」と話していました。
地域の方々と一緒に日本の年末の風物詩を体験できた有意義な一日となりました。
■「津山まつりで文化体験」
令和5年10月22日(日曜日)に「津山まつり」が開催され、田町奴(やっこ)保存会の「田町奴行列」に、津山高専の留学生6名が参加しました。
留学生はそれぞれ奴(やっこ)と侍の衣装を着て、行列の一員として街中を巡りました。奴役の学生は、本番までに何度も練習を重ね、当日は見事な踊りを披露しました。
お昼休憩には、田町の地域の方々からカレーや焼肉をふるまっていただき、お祭りの雰囲気を満喫しました。
参加した留学生は、「こういった祭りは何のためにするのですか?」と日本の文化に興味深々で、「たくさんの人が見に来ていてびっくりした」「地域の方々と交流できて楽しかった。」と笑顔で話していました。
美しい秋晴れのもと、行列メンバーの「エイホーイーヤーホイ!」という掛け声が響き渡り、たくさんの笑顔と拍手が溢れた一日になりました。
■「農業体験-稲刈り-」
令和5年9月17日(日曜日)に加茂町知和(NPO法人スマイル・ちわ主催)で開催された農業体験に、津山高専と美作大学の留学生10名が参加しました。
5月の田植え体験で植えた苗が立派な稲に成長し、地域内外から参加した総勢64名が力を合わせて収穫しました。
参加した留学生は、地域の方に鎌の使い方や稲の束ね方の説明を聞くと、参加者からコツを教えてもらいながら刈り進めました。
束ねた稲を“はぜ掛け”にしたら、作業完了です。
作業後は、お昼御飯です。地域の方々が心を込めて作ってくださった地元産野菜がたっぷり使われた料理を食べながら、出身国の話などをして盛り上がりました。
留学生からは、「疲れたけど楽しかった。皆で力を合わせて作業できて良かった。」、「稲刈りは大変な作業だと思った。」という感想がありました。
夏のように暑い日でしたが、実った稲に秋を感じながら、参加者同士が声を掛け合い、気持ちの良い汗を流した稲刈り体験となりました。
■「小学生と留学生の交流~私の国はこんな国~」
令和5年7月11日(火曜日)に津山高専の留学生4名が弥生小学校の5年生の児童と交流しました。
民族衣装を着て参加した留学生は、タイとインドネシアの出身で、それぞれの国のあいさつや文化、遊びを紹介しました。
質問タイムでは、児童「何語を話しますか。」留学生「タイ語です。」児童「英語ではないんですね!」、
児童「国は暑いですか?」留学生「とても暑いです。でも津山は蒸し暑くてもっと暑く感じます。」などたくさんの質問が寄せられ、異文化への興味と知識が深まりました。
お待ちかねの遊びタイムでは、タイとインドネシアの伝統的なゲームを体験し、みんなで盛り上がりました。
児童は「また弥生小学校に来てください」と留学生に声をかけ、留学生も笑顔で応えていました。
■「日本の農業体験~田植え~」
令和5年5月21日(日曜日)に加茂町知和(NPO法人スマイル・ちわ主催)で開催された農業体験に、津山高専と美作大学の留学生5名が参加しました。
出身国でも米作は盛んですが、みな初めて田植えを体験しました。長靴を履いて入った田んぼは土泥で、少し移動するのも大変でしたが、地域の方々にコツを教わりながら、2枚の田んぼに丁寧に苗を植えました。
田植えの後は、お待ちかねのお昼ご飯です。地域で採れた山菜を使った温かい手料理を地域の皆さんが作ってくださいました。
留学生は「楽しかった。地域の方が優しくおしえてくれて感動した」と豊かな自然に触れ、有意義な時間を過ごすことができました。地域の方々も「また来てね。秋に稲刈りがあるから。」と笑顔の輪が広がりました。
令和4年度の取組み
■「留学生出身国紹介コーナー」の設置
市役所1F市民ロビー(2月8日から16日)、津山市立図書館(2月8日から3月7日)にて市内の留学生の出身国を紹介する展示会をしました。
会場には留学生が作成したカラフルなポスターが並び、出身国の文化やお勧めスポットなどの情報を知ることができました。
来場者からは「行ってみたくなった」「津山にいろんな国から留学生が来てくれていることがわかった」との感想がありました。
令和5年度も引き続き、留学生と地域の繋がりが生まれる事業を行っていきます。
■「とんど焼き体験」
令和5年1月15日(日曜日)に宮尾町内会で開催された「国際交流とんど祭り」に、津山高専の留学生5名が参加しました。
まず、書初めでそれぞれの願いことや夢を書き、そのあと、長い竹で書初め作品を挟んで燃え盛る炎で燃やしました。
作品が燃やされ高く舞い上がるたびに、参加者の笑顔の輪が広がりました。留学生が昨年12月に作ったしめ飾りも燃やして無病息災を祈りました。
初めて甘酒を飲んだり、焼きミカンを食べたり、食の文化体験も楽しみました。
参加した留学生からは、「自分の国にはとんどのような習わしはない」「初めて飲んだ甘酒が美味しかった」との感想が聞かれ、地域の方と一緒に楽しい思い出が作れました。
■「日本のお正月体験」
令和4年12月18日(日曜日)に田町地域で開催された「餅つき」と「しめ飾り作り」体験に、津山高専の留学生10名が参加しました。
留学生は地域の方々に杵(きね)の使い方を教わり、皆で「ワン、ツー、スリー」と掛け声をかけながら交代で餅をつきました。
ついたお餅はあんころ餅やお雑煮、豆餅にして食べました。「柔らかくて美味しい」「おかわりください」とつきたてのお餅に感動していました。
また、休憩時間は地域の方とスポーツや互いの文化の話をしたり交流を深めました。
しめ飾り作りは、力をいれて藁(わら)をねじり、飾りを付け、それぞれに素敵な作品が完成しました。日本のお正月を楽しく学べた一日となりました。
■「津山まつりで文化体験」
令和4年10月23日(日曜日)に「津山まつり」が開催され、田町奴(やっこ)保存会の「田町奴行列」に、津山高専の留学生9名が参加しました。
留学生は侍の格好をし、踊りを踊る子ども奴の横を歩きながら、タイミングを見計らって荷物を受け渡す役を体験しました。
留学生は、田町奴保存会のメンバーをはじめ、地域の方々から津山の文化や歴史、お祭りの話を聞いたり、自分の国の話を伝えたりしながら交流を深め、「こういった祭りは全国でやっているのですか?」と興味深そうに尋ねていました。
勢いよく走り抜けるだんじりを観るのは初めてで、「迫力がある。自分の国にはない」と見入っていました。
留学生は、「侍の格好が出来て嬉しかった」「貴重な体験をさせてもらえて楽しかった」と笑顔で話していました。地域の方々との温かい交流が図れた有意義な一日となりました。
田町奴保存会からお祭りの写真がデザインされた記念品(タンブラー)をいただきました。地域の皆さんとの思い出の品です。
■「市内めぐり(城西地域)」
令和4年9月16日(金曜日)に津山高専の留学生2名、教員1名が参加、津山国際交流の会、市職員のアテンドで「市内めぐり(城西地域)」を実施しました。
午前は、愛染寺の副住職の案内により、城西重要伝統的建造物群保存地区を歩きながら津山の歴史を学んだ後、愛染寺で写経体験をしました。写経は、「心が落ち着く」と言われブームとなっていますが、留学生の2人も筆ペンを使って丁寧に漢字を書き、伝統文化を感じる時間を過ごしました。
午後は、作州民芸館でコースター作りと絣織り体験。MADE IN TSUYAMAの世界でたったひとつのコースターが完成しました。その後、津山だんじり保存会館にて、美しい彫刻が施されただんじりの数々を見学しました。参加者からは、「こういった体験は初めてだった」「楽しかったのでまた参加したい」との声がありました。
なお、今後は津山まつりで実際に動いているだんじり見学も企画中です。
この情報に関する問い合わせ先
- 津山市 地域づくり推進室
-
- 直通電話0868-32-2032
- ファックス0868-32-2039
- 〒708-8501岡山県津山市山北520 市役所6階
- Eメールchiikizukuri@city.tsuyama.lg.jp