大ヶ山の奇岩「鬼の門」に行ってみた ~奇岩群コースを彷徨う~
【大ヶ山南斜面奇岩群見学回遊登山道をガイドさんに案内してもらいました】
大ヶ山は、標高989mの山頂が平らになったテーブルマウンテンで、山頂の展望台から阿波地区はもとより、天候が良ければ後山や那岐山も一望できます。大ヶ山は津山市加茂地区との境界もあり、古くから両地域で親しまれてきた山でもあります。
奇岩で有名な「鬼の門」は一時期、その場所が不明であったそうですが、数年前に偶然発見され、それから登山道の整備も行われているそうです。ただ、遊歩道のように誰でも気軽に歩ける場所ばかりでもないそうなので、今回は、この大ヶ山の南斜面にある奇岩群を巡るコースをガイドさんに案内していただきました!
(現地確認日 令和2年11月12日 午後1時30分から午後4時頃)
今回はガイドさん2名と一緒に出発しました。まずは車で、登山口を目指します。
大ヶ山山頂へと向かう林道大ヶ山線を車で走ると、左手に登山口を示す看板があります。ただ、この場所には車を停めるスペースがないので、少し下の交通の妨げにならない場所に駐車して登山口へと向かいました。
この看板の手前を入っていきます。
今回ガイドをお願いしたのは「あば観光会」の歌房会長と髙矢顧問です。先導してもらい、植林された山の中を進みます。
最初の見どころ「太鼓岩」が出てきました。この上で跳ぶと、〝どん”と太鼓のような音がしたと言われているそうです。
乗って、飛び跳ねてみましたが…落ち葉に吸収されたか、音は聞こえませんでした。…残念です。
このまま山頂へ続く稜線を目指して登っていきます。途中、イノシシなど野生動物の痕跡が色々ありました。
稜線へ出ました。ここを左手に進みます。次の見どころ「三ツ岩」はすぐそこです。ここで植林の山は終わり、広葉樹の山へと変わっていきます。
ちなみに、これが稜線から向こう側の景色。こちらはこの山の植生を見ることができます。今は落葉して日が差し込み、穏やかな景色ですが、春や夏は生命力に溢れそうです。
こちらが「三ツ岩」です。ここからは2つに見えますが、右手に回り込むと岩の巨大さと、配置の妙に感心します。進路は、この岩の左手を回り込んで進んで行きます。
登山道の方から回り込んだところです。ここからだと3つに見えますが、実際はもっとたくさんあります。1つ1つの岩がとても巨大で、突然この場所に現れます。
三ツ岩を過ぎて山頂へと向かいます。かなりの急坂で、落ち葉で足元も滑りやすいです。あまりの急坂で息が上がり、少し立ち止まって振り返ると、木々を透けて津山市加茂町の五輪原地区が見えます。
山頂を超え、緩やかな下り坂を進みます。両脇はクマザサに覆われていますが、広葉樹が落葉しているので明るく、見通しもよいです。
電波反射板に着きました。ここからは急な下り坂になります。反射板のところまで進むと、目の前には加茂地区が広がってきます。
山間に「黒木ダム」が見えます。落葉しているので見えやすいとのことです。
反射板を過ぎて進んで行くと、立て看板を発見。「鬼の門近道」…確かに位置的には、この真下辺りに鬼の門があるようですが、どんな近道でしょうか。
「鬼の門近道」は、どう見ても、ただの雑木林のようにしか見えません。道らしきものも見当たりません。慣れない我々は、たぶん斜面を滑り落ちるだけになりそうです。「笠岩」も見たいので、そのまま普通の道を進みます。
この看板を過ぎると傾斜が急になるので、階段が整備してあります。
階段を下りきると「笠岩」と「鬼の門」の分岐になります。直進が「笠岩」へ続き、ヘアピンカーブを右折すると「鬼の門」へ続くよう案内する看板が現れました。まずは笠岩を見学して、鬼の門へと向かうことにします。笠岩への道にも階段が見えます。ここも急な下り坂でした。
案の定、落ち葉に足を取られ、ふらつきつつも下っていきます。
下りきり、少しなだらかな道を進みます。笠岩は近いです。
到着しました。笠岩です。
真下から見上げたところです。どうしてこのような形状になったのか謎ですが、まさに巨岩が岩の笠をかぶったようです。ガイドさんの話によると、上部の笠状の岩も、ただ乗っているだけの状態なので、いつ落ちてもおかしくないと言われました。そう聞くと、少し怖くもありますが、素晴らしい景観です。しばらく休憩するのに、もってこいの場所でした。
笠岩での休憩後、元の道を戻り、笠岩と鬼の門の分岐から、ついに鬼の門へと向かいます。
緩やかな上りになります。表面はふかふかに見える落ち葉も中は湿気て滑りやすく、道は見た目以上に狭いため、足を踏み外さないように気を付けて進みます。軽快な足取りの先導は、もう1人のガイドの髙矢顧問です。
登山道から南山麓を見たところ。紅葉の最盛期は過ぎていますが、まだ美しく、落葉が進んだため遠くまで見通せます。うっかり景色に見とれていると、足元がおろそかになります。
髙矢顧問が鬼の門の手前で、よろよろと登る我々を待ってくれています。
到着しました。鬼の門です。本当に不思議な造形です。この岩も、何の手も加えられていないので、落石や落盤の危険があります。近づく場合は自己責任となります。
年月を経て風化した風合いも含めて、本当に鬼の城の入口のようで圧倒されます。もしも鬼が現れても、納得しそうな雰囲気です。
ぎりぎりまで近寄って内部を撮影してみました。この後、右手に迂回して、鬼の門を超え、裏側に回ります。
迂回後の鬼の門の裏側の様子です。かなりの傾斜の斜面ですが、他には目立った巨岩や奇岩は見えません。
今回はガイドさんの案内で、このまま登山道Bコースを進み、奇岩群を見に行きます。実際にBコースを進んだ実感としては、歩道が整備されていないのでガイドさんがいないとルート取りも難しく、斜面も滑りやすいです。一部小規模な岩場やガレ場、狭隘な高所を通過するポイントもあり、Bコースはお勧めしません。「鬼の門」見学後は、元のルートを帰ることをお勧めします。
ちなみにこれが、鬼の門からBコースへの入口になりますが、私には全くルートがわかりませんでした。この後は詳細なコースの写真を撮る余裕もなかったため、見かけた奇岩、巨岩等の写真を主に掲載していきます。
小規模なガレ場です。大きなシダもあり、雰囲気が少し変わります。
小規模なガレ場を実際に歩いている様子です。1つずつの岩は思ったより大きいと思います。気を付けて岩の間を、ゆっくりと進んでいきます。
歩道脇の巨岩に沿って回り込むと、間から樹が生えていました。生命力の強さを感じました。
歩道から離れた場所ですが、面白い形状の巨岩が現れました。「笠岩」や「鬼の門」のような名前はないそうです。「モアイ」という意見もありましたが、私はひそかに「ライオンキング」と名付けました。
斜面に張り付くようにして進みます。振り返ると、通過した歩道脇の巨岩に隙間があることがわかりました。四季を通じた風雨はもちろん、毎年の積雪によって浸食されているのでは、と伺いました。コースの途中に、数年前にはなかった落石があるとも教えてもらいました。自然の中にお邪魔させてもらっている…そういう気分になりました。
道なき道でルートを取ってくれる歌房会長。この後、もちろん転びつつ全員が進んで行きます。
炭焼きの窯跡を教えてもらいました。戦後間もない時期、この辺りに泊まり込んで炭を焼いていたらしいと聞きました。この他にも、もう2か所ほど、同様の炭窯跡を見つけました。
木橋はかなり以前に整備されたもので、危険です。斜面に足場を見つけてゆっくりと進んで行きました。
面白い造形の倒木を見つけました。ルートかと思いましたが、ルートではないそうで、これを見下ろしつつ、斜面に張り付くように進んで行きました。
鋭角的な岩。「三角岩」とか「とんがり岩」とか呼ばれているそうです。この右手の岩場を乗り越えて行きます。
乗り越えた先の様子です。少しですが、またガレ場があります。
眼下には仲良く並んだ柱状の岩もありました。これも、まだ名前はないそうです。
ガレ場を超えたところの山肌の様子です。遠景だとわかりにくいですが、このように大きな岩が次々と出てきて、その間を歩いて行くのがBコースです。
ガレ場の下には倒木がありました。また、数年前にはなかった落石もあるとのことでした。
これはガレ場近くの歩道脇にある巨岩ですが、もはや岩山といった方が正しいくらいのものでした。写真の左手奥へと続いています。もちろん、この岩(山)にも、名前はありません。
写真に入りきらなかった足元はこんな感じです。これだけですべてを支えているとは思いませんが、なんとも不思議な造形でした。
しばらく進んだ先で出会った岩。歩道からかなり下にあります。歩道自体が、かなり高所にあって、気を付けて進んでいます。大きな岩から逸れたように細い石柱が立っています。別のものというより、長い年月で次第に隙間が大きくなったものかもしれません。
何となく気になって、少し進んでから振り返って見ました。石柱というより、石板のようでした。まだ名前はないと聞き、ひそかに「鬼の焼肉プレート」と名付けました。
他にも、まだ名前のついてない巨岩がたくさんありました。いったいどのようにして成立してきたのか、どれくらいの年月を過ごしてきたのか、興味が募りました。
これは「三ツ岩」に到着する直前の「オウム岩」です。岩そのものの造形はもちろんですが、宙に浮いたような造形が楽しかったです。
古くから地元に親しまれてきた大ヶ山は、普段見かける優美で穏やかな山容の印象とは違う、荒々しい、自然の驚異を強く感じさせる一面を持つ山でもありました。この魅力を知ってもらいたいと思いますが、今回たどった「大ヶ山南斜面回遊登山道」は私有地を通過する部分が多く、まだ整備が充分でもありません。
遊歩道を気軽に歩くような意識での入山は避け、故意に登山道を外れたり、植物や鉱物などを採取したりしないように注意しましょう。魅力的な場所を多くの人が気持ちよく共有できるよう努め、自然に対する敬意を払って行動してください。
ガイドや登山道に関する問い合わせは、津山市観光協会北支部(TEL 0868-42-4402)まで。
大ヶ山は、標高989mの山頂が平らになったテーブルマウンテンで、山頂の展望台から阿波地区はもとより、天候が良ければ後山や那岐山も一望できます。大ヶ山は津山市加茂地区との境界もあり、古くから両地域で親しまれてきた山でもあります。
奇岩で有名な「鬼の門」は一時期、その場所が不明であったそうですが、数年前に偶然発見され、それから登山道の整備も行われているそうです。ただ、遊歩道のように誰でも気軽に歩ける場所ばかりでもないそうなので、今回は、この大ヶ山の南斜面にある奇岩群を巡るコースをガイドさんに案内していただきました!
(現地確認日 令和2年11月12日 午後1時30分から午後4時頃)
今回はガイドさん2名と一緒に出発しました。まずは車で、登山口を目指します。
大ヶ山山頂へと向かう林道大ヶ山線を車で走ると、左手に登山口を示す看板があります。ただ、この場所には車を停めるスペースがないので、少し下の交通の妨げにならない場所に駐車して登山口へと向かいました。
この看板の手前を入っていきます。
今回ガイドをお願いしたのは「あば観光会」の歌房会長と髙矢顧問です。先導してもらい、植林された山の中を進みます。
最初の見どころ「太鼓岩」が出てきました。この上で跳ぶと、〝どん”と太鼓のような音がしたと言われているそうです。
乗って、飛び跳ねてみましたが…落ち葉に吸収されたか、音は聞こえませんでした。…残念です。
このまま山頂へ続く稜線を目指して登っていきます。途中、イノシシなど野生動物の痕跡が色々ありました。
稜線へ出ました。ここを左手に進みます。次の見どころ「三ツ岩」はすぐそこです。ここで植林の山は終わり、広葉樹の山へと変わっていきます。
ちなみに、これが稜線から向こう側の景色。こちらはこの山の植生を見ることができます。今は落葉して日が差し込み、穏やかな景色ですが、春や夏は生命力に溢れそうです。
こちらが「三ツ岩」です。ここからは2つに見えますが、右手に回り込むと岩の巨大さと、配置の妙に感心します。進路は、この岩の左手を回り込んで進んで行きます。
登山道の方から回り込んだところです。ここからだと3つに見えますが、実際はもっとたくさんあります。1つ1つの岩がとても巨大で、突然この場所に現れます。
三ツ岩を過ぎて山頂へと向かいます。かなりの急坂で、落ち葉で足元も滑りやすいです。あまりの急坂で息が上がり、少し立ち止まって振り返ると、木々を透けて津山市加茂町の五輪原地区が見えます。
山頂を超え、緩やかな下り坂を進みます。両脇はクマザサに覆われていますが、広葉樹が落葉しているので明るく、見通しもよいです。
電波反射板に着きました。ここからは急な下り坂になります。反射板のところまで進むと、目の前には加茂地区が広がってきます。
山間に「黒木ダム」が見えます。落葉しているので見えやすいとのことです。
反射板を過ぎて進んで行くと、立て看板を発見。「鬼の門近道」…確かに位置的には、この真下辺りに鬼の門があるようですが、どんな近道でしょうか。
「鬼の門近道」は、どう見ても、ただの雑木林のようにしか見えません。道らしきものも見当たりません。慣れない我々は、たぶん斜面を滑り落ちるだけになりそうです。「笠岩」も見たいので、そのまま普通の道を進みます。
この看板を過ぎると傾斜が急になるので、階段が整備してあります。
階段を下りきると「笠岩」と「鬼の門」の分岐になります。直進が「笠岩」へ続き、ヘアピンカーブを右折すると「鬼の門」へ続くよう案内する看板が現れました。まずは笠岩を見学して、鬼の門へと向かうことにします。笠岩への道にも階段が見えます。ここも急な下り坂でした。
案の定、落ち葉に足を取られ、ふらつきつつも下っていきます。
下りきり、少しなだらかな道を進みます。笠岩は近いです。
到着しました。笠岩です。
真下から見上げたところです。どうしてこのような形状になったのか謎ですが、まさに巨岩が岩の笠をかぶったようです。ガイドさんの話によると、上部の笠状の岩も、ただ乗っているだけの状態なので、いつ落ちてもおかしくないと言われました。そう聞くと、少し怖くもありますが、素晴らしい景観です。しばらく休憩するのに、もってこいの場所でした。
笠岩での休憩後、元の道を戻り、笠岩と鬼の門の分岐から、ついに鬼の門へと向かいます。
緩やかな上りになります。表面はふかふかに見える落ち葉も中は湿気て滑りやすく、道は見た目以上に狭いため、足を踏み外さないように気を付けて進みます。軽快な足取りの先導は、もう1人のガイドの髙矢顧問です。
登山道から南山麓を見たところ。紅葉の最盛期は過ぎていますが、まだ美しく、落葉が進んだため遠くまで見通せます。うっかり景色に見とれていると、足元がおろそかになります。
髙矢顧問が鬼の門の手前で、よろよろと登る我々を待ってくれています。
到着しました。鬼の門です。本当に不思議な造形です。この岩も、何の手も加えられていないので、落石や落盤の危険があります。近づく場合は自己責任となります。
年月を経て風化した風合いも含めて、本当に鬼の城の入口のようで圧倒されます。もしも鬼が現れても、納得しそうな雰囲気です。
ぎりぎりまで近寄って内部を撮影してみました。この後、右手に迂回して、鬼の門を超え、裏側に回ります。
迂回後の鬼の門の裏側の様子です。かなりの傾斜の斜面ですが、他には目立った巨岩や奇岩は見えません。
今回はガイドさんの案内で、このまま登山道Bコースを進み、奇岩群を見に行きます。実際にBコースを進んだ実感としては、歩道が整備されていないのでガイドさんがいないとルート取りも難しく、斜面も滑りやすいです。一部小規模な岩場やガレ場、狭隘な高所を通過するポイントもあり、Bコースはお勧めしません。「鬼の門」見学後は、元のルートを帰ることをお勧めします。
ちなみにこれが、鬼の門からBコースへの入口になりますが、私には全くルートがわかりませんでした。この後は詳細なコースの写真を撮る余裕もなかったため、見かけた奇岩、巨岩等の写真を主に掲載していきます。
小規模なガレ場です。大きなシダもあり、雰囲気が少し変わります。
小規模なガレ場を実際に歩いている様子です。1つずつの岩は思ったより大きいと思います。気を付けて岩の間を、ゆっくりと進んでいきます。
歩道脇の巨岩に沿って回り込むと、間から樹が生えていました。生命力の強さを感じました。
歩道から離れた場所ですが、面白い形状の巨岩が現れました。「笠岩」や「鬼の門」のような名前はないそうです。「モアイ」という意見もありましたが、私はひそかに「ライオンキング」と名付けました。
斜面に張り付くようにして進みます。振り返ると、通過した歩道脇の巨岩に隙間があることがわかりました。四季を通じた風雨はもちろん、毎年の積雪によって浸食されているのでは、と伺いました。コースの途中に、数年前にはなかった落石があるとも教えてもらいました。自然の中にお邪魔させてもらっている…そういう気分になりました。
道なき道でルートを取ってくれる歌房会長。この後、もちろん転びつつ全員が進んで行きます。
炭焼きの窯跡を教えてもらいました。戦後間もない時期、この辺りに泊まり込んで炭を焼いていたらしいと聞きました。この他にも、もう2か所ほど、同様の炭窯跡を見つけました。
木橋はかなり以前に整備されたもので、危険です。斜面に足場を見つけてゆっくりと進んで行きました。
面白い造形の倒木を見つけました。ルートかと思いましたが、ルートではないそうで、これを見下ろしつつ、斜面に張り付くように進んで行きました。
鋭角的な岩。「三角岩」とか「とんがり岩」とか呼ばれているそうです。この右手の岩場を乗り越えて行きます。
乗り越えた先の様子です。少しですが、またガレ場があります。
眼下には仲良く並んだ柱状の岩もありました。これも、まだ名前はないそうです。
ガレ場を超えたところの山肌の様子です。遠景だとわかりにくいですが、このように大きな岩が次々と出てきて、その間を歩いて行くのがBコースです。
ガレ場の下には倒木がありました。また、数年前にはなかった落石もあるとのことでした。
これはガレ場近くの歩道脇にある巨岩ですが、もはや岩山といった方が正しいくらいのものでした。写真の左手奥へと続いています。もちろん、この岩(山)にも、名前はありません。
写真に入りきらなかった足元はこんな感じです。これだけですべてを支えているとは思いませんが、なんとも不思議な造形でした。
しばらく進んだ先で出会った岩。歩道からかなり下にあります。歩道自体が、かなり高所にあって、気を付けて進んでいます。大きな岩から逸れたように細い石柱が立っています。別のものというより、長い年月で次第に隙間が大きくなったものかもしれません。
何となく気になって、少し進んでから振り返って見ました。石柱というより、石板のようでした。まだ名前はないと聞き、ひそかに「鬼の焼肉プレート」と名付けました。
他にも、まだ名前のついてない巨岩がたくさんありました。いったいどのようにして成立してきたのか、どれくらいの年月を過ごしてきたのか、興味が募りました。
これは「三ツ岩」に到着する直前の「オウム岩」です。岩そのものの造形はもちろんですが、宙に浮いたような造形が楽しかったです。
古くから地元に親しまれてきた大ヶ山は、普段見かける優美で穏やかな山容の印象とは違う、荒々しい、自然の驚異を強く感じさせる一面を持つ山でもありました。この魅力を知ってもらいたいと思いますが、今回たどった「大ヶ山南斜面回遊登山道」は私有地を通過する部分が多く、まだ整備が充分でもありません。
遊歩道を気軽に歩くような意識での入山は避け、故意に登山道を外れたり、植物や鉱物などを採取したりしないように注意しましょう。魅力的な場所を多くの人が気持ちよく共有できるよう努め、自然に対する敬意を払って行動してください。
ガイドや登山道に関する問い合わせは、津山市観光協会北支部(TEL 0868-42-4402)まで。