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「黒岩高原遊歩道」を歩いてみた(秋)後編 ~阿波森林公園内~

 台風被害のため、黒岩高原遊歩道は利用できません。

 落合渓谷沿いを布滝に向かって歩く全長約2.5kmの遊歩道が「黒岩高原遊歩道」です。
今回は後編として、「布滝遊歩道」全長約1.4kmを歩いてみました(令和2年11月5日 午前10時から11時30分頃)。

【歩いてみた(後編)】
前回の遊歩道出口から、林道を300mほど上がった左手に「布滝遊歩道」の入口を示す看板があります。


看板から遊歩道入口を見たところです。こちらの遊歩道も渓流を渡って行きます。


渓流を渡る小さな橋の上から、上流へ向けての眺めです。


前編で歩いた遊歩道より、渓流の流れは穏やかに感じます。橋を渡り、渓流沿いに歩みを進めていきます。


遊歩道から渓流を見たところです。遊歩道と渓流の高さにあまり差がなく、心地よい瀬音が響きます。


ところどころ、足元が悪いところがあります。写真では足元に穴が開いているのがわかります。気を付けて進みましょう。


渓流と遊歩道の距離感を示す写真です。ほぼ同じ高さで、寄り添うように進んで行きます。


渓流と離れる時もありますが、大きなカズラの造形も楽しく、飽きずに進んで行けます。


今回は実際に歩く姿も写っております。遊歩道の様子や渓流とそれを取り囲む森林の雰囲気を、より臨場感を持って感じてもらえれば幸いです。ちなみに、熊よけの鈴を付けて歩いています。


時々、遊歩道を横切って渓流に注ぐ流れがあります。ここでは、その流れを大きな岩を渡って越えていきます。足元はしっかりしていて、怖くはありません。


わりと平坦な道が続いていましたが、緩やかな上り坂が出てきました。木々の造形を楽しみつつ、ゆったり上っていきます。


遊歩道も、次第にワイルドになってきました。渓流側が一部崩落していたので、崩れていない部分を選んで慎重に、足元に気を付けて進みます。


つい、カズラの造形にも目がいきます。


看板が出てきました。まだ200mしか進んでないようです。


前編でも感じましたが、広葉樹は根元から多数分岐したものが多いです。少し黄色に色づいてきています。


渓流には大きな段差もなく、すぐそばを穏やかに流れていきます。


この写真が、遊歩道と渓流の距離感や全体的な印象を一番よく示していると思います。


そうこうするうちに、入口から400m進みました。


凛とした木々の中を進み、気分がしゃきっとしてきます。


早くも半分、進んだようです。


紅葉の色も鮮やかになってきました。


ゆるゆると進んで行きます。相変わらず、あまり高低差はありません。


突如として、左手に階段状の道が出現しました。右手の、高低差なく穏やかに進む道が本来の遊歩道です。二手に分かれて進んでみます。


上がり始めてすぐ左手にカーブして、どんどん上っていきます。一段ずつの高さが一定ではなく、踏面も狭いので、気を付けて上がっていきます。


階段はどんどん続いていて、一気に高度が上がっていきます。


途中で下を見ると、本来の遊歩道を順調に進むもう一人の姿が見えます。


途中でも、かなりの高さです。


階段はまだ続きます。


頂上に到着しました。このまま反対側に降りて行けます。


ちなみに、頂上からの景色です。頂上はかなりの高さで、木々が生い茂り、渓流ははっきりと見通せません。


下り道も傾斜は急です。手すりもないので、ゆっくりと気を付けて降りて行きます。


しばらく下っていくと、下りきった先と、合流地点が見えました。
遊歩道整備のための迂回路のようですが、遊歩道に問題がない場合は、この迂回路の利用はお勧めしません。段差も大きく、一段ずつの段差は一定ではありません。また、踏面が極端に狭い場所もありますので、利用される場合は細心の注意を払ってください。高所恐怖症の方も、少し怖く感じるかもしれません。


もとの遊歩道に合流しました。穏やかに進みます。


広葉樹が黄色に色づき、穏やかな景色が続きます。


陽光に黄緑と黄色のコントラストが映えます。


少し赤く色づいているものも見えます。


やはりカズラの造形も面白いです。


渓流の幅が狭くなり、何となく上流に近づいたような気配があります。


残り500m。ここまで40分ほどかけて、約3分の2の行程を進みました。道も穏やかで、ゆっくり歩いているので、ほぼ疲労感はありません。


このままどんどん上っていくのでしょうか。進んで行きます。


ここまで来て、やっと少し起伏が出てきたようです。


前日は雨だったので、山側から水が染み出ていました。気を付けて進みます。


振り返ってみました。黄色く染まっています。くっきりとした赤色はほぼありませんが、充分に美しいと感じました。


この後はまた、渓流と同じ高さまで下って行きます。


ここからは上るだけです。林道までかなりの高低差があると思いますが、遊歩道の傾斜はいまだに緩やかです。


最後まで渓流に寄り添うように進んで行きます。


ついに渓流から離れ上っていくところです。対岸の木々は繊細で、そのせいか幽玄な景色であるのに優美にも感じられました。ここからは渓流から離れ、一気に登っていきます。


進んで行く道の先に青空が見えます。遊歩道というより階段状の上り坂です。坂道の途中に、大きめの岩が見えました。


大きめの岩を迂回するように上っていきます。「前編」であるいた遊歩道と違い、こちらの遊歩道には、あれほどの巨岩はありませんでした。この遊歩道で最大の岩かもしれません。


岩を回り込むあたりで、振り返って、最後に渓流を見下ろしてみました。ここを過ぎると、もう渓流は見えなくなります。


大きい岩を過ぎたところからの景色です。出口の林道が見えてきました。上り坂は緩やかに左に曲がりつつ、まだ上っていきます。


曲がり角に、オブジェのような石がありました。自然になったのかそうでないのか…どちらにしても、石たちの様子からかなり長期間、この状態であることがわかりました。


あと一息で林道に到着します。さえぎるもののない空はまぶしそうです。


林道に到着しました。道の対岸には「布滝駐車場」への入口が見えます。空はまぶしいほど青かったです。


林道から、遊歩道の出口を振り返ったところです。


このまま布滝へ向かいます。まずは、車両に気を付けて林道を横断し、駐車場の方へ上る道に入っていきます。


駐車場への道路入口にある白いガードレールを過ぎた辺りから、右手に遊歩道があります。こちらへ入っていきます。


赤いモミジなどもあって、綺麗です。車道のすぐ脇で、それほど多くの木々があるわけでもないのに雰囲気が変わり、森の中にいるような気分になります。


紅葉の様子です。少し赤みが増すだけで、華やかな印象になります。


渓流は遊歩道より少し低い位置を、離れていて流れています。瀬音はよく聞こえます。


この遊歩道も緩やかに進み、最後に一気に上ります。


上がっていくと、布滝駐車場に出ます。植えられたモミジなどが綺麗に紅葉しています。


遊歩道を上がりきると、そのまま駐車場から布滝に向かう道へつながっています。


布滝駐車場から布滝へ向かう階段。
駐車場から布滝へは約150mあります。この階段は、奥行き約60cmで、39段あります。


階段を上りきった後は、緩やかに右カーブして平坦な道が続きます。ここのカエデも綺麗に紅葉しています。布滝駐車場からは、景色に赤色が多くなり、ずっと華やかです。道なりに進んで行くと、次第に大きな水音が聞こえ始め、滝が近くなったことを感じられます。道は今度は左にカーブしているので、まだここからは滝を見ることはできません。


平坦な道の先、左へ曲がると布滝が見えてきます。
黒岩高原一帯の水を集めて、50mの高さから10mの幅で、落合渓谷に流れ落ちる滝が布滝です。布をさらしているように見えることから、その名が付きました。


紅葉したヤマボウシやカエデに縁どられた布滝の様子です。岩を伝って、滝壺にも近づけます。


布滝の手前から左手に上がっていく遊歩道があります。幅も狭く、踏面も狭いうえ、段差も大きいのですが、上がっていくと布滝の正面に出られます。滝の中ほどの高さから、流れ落ちるところと、滝壺を見下ろせます。これは、その途中から布滝を見たところです。


遊歩道を上って、布滝と正面から向かい合うところです。白布がさらされたような流れに、赤い紅葉が映えます。


おまけ。布滝周辺の木々の様子です。紅葉も美しいですが、新緑の頃も美しいです。1年に何度でも、季節を変えて訪れたくなる場所ではないでしょうか。


黒岩高原遊歩道(後編)[16,279KB PDFファイル]


ガイドなどに関する問い合わせは、津山市観光協会 北支部(TEL 0868-42-4402」まで。