「学ラボ津山Ver.」津山の企業紹介

「学ラボ津山Ver.」津山の企業紹介

「学ラボ津山Ver.」津山の企業紹介

 津山市では、津山の魅力ある企業を広く紹介するため、また、進路決定前の大学・短大・高専・専門学校の学生にビジネスマナー等の実践的な学習を通して企業が求める人材に成長してもらいつつ、津山の企業を知ってもらうために、ビジネスマナーを学んだ学生が企業を取材し、学生目線で紹介記事を作成する「学ラボ津山Ver.」を816日から19日にかけて実施し、91日に紹介記事の発表会を開催しました。

 取材を受けていただいた「有限会社ファインアートかわばた」「社会福祉法人鶯園」の方も含め20名以上が集まる前で、学生2人が発表を行いました。


 紹介記事はこちらをクリック→有限会社ファインアートかわばた社会福祉法人鶯園


※学ラボとは?

 学生おしごとラボの略。学生目線で企業を取材し、その紹介記事を作成する中で、働くことや仕事について考える機会となります。また、アポイントメントの取り方、話の聞き方などをしっかりと学んでから企業に取材を行うため、実践的にマナーを体得できるプログラム。岡山県南で2013年より開催され、就職に不安を抱える学生の就活対策として人気の体験型就活対策プログラムです。2016年に津山市で開催しました。
 はたらこらぼホームページ(新しいウインドウで開きます)

 

 

街を彩り、守るテント屋さん

 
牛垣社長のと取材風景 膜天井素材 作業風景 ファインアートかわばた様 外観

「テント屋ってテント製作以外、どんなことをしているのだろう?」
 
 みなさんはどういった場面でテントや膜(テント生地)を見かけますか。
 お祭りで見かける 運動会で見かける テントといったら行事などでしか見かけないと思われる方が多くないでしょうか。 私も実際に話をお伺いするまではそうでした。それではテントや膜が日常のどのような場面で使われているかを紹介します。
 お祭りなどの行事ごとでもテントは日常目にします。その他にも建物であるにもかかわらず数日で完成し、簡単に動かせるテント倉庫、工場の空調の風の流れや電気を遮断するなどの使い方がある間仕切り、お店の窓の外の日差しをコントロールするオーニング(日よけ、雨よけ)、エントランスを彩る店舗、看板用テント、ドーム球場もテントで作られています。しかしそれだけではありません。最近では「膜天井」という新しい天井の施工方法として膜が使われることがあります。膜天井は膜の軽量、柔軟性を活かすことにより落下の危険性が極めて少なく、また万が一落下が生じた場合も人体を傷つける可能性が低い、安全性の高い天井として、公共施設を中心として多方面から注目されています。
 このような膜を使った魅力的な商品やサービスを提供されているのが、ファインアートかわばた様です。創業36年、社長である牛垣和弘様は2代目にあたります。ファインアートかわばた様は「テントの製造、加工、販売」が主な事業内容で、他社に比類ない「技術力」「経験」を持ち「高品質」のものを提供している所が強みです。顧客は県北の方が中心で、地域に密着して人と人との繋がりを大切にしている企業です。
 
※膜天井・・・従来の天井と違い天井板のかわりに膜をつかっているので軽く、やわらかく加工が容易でデザイン性にも優れており、物が落下しても、危険が少ないという安全で快適な空間を創出する、新しい発想の天井
 
 
「安心して暮らせる空間をつくりだすために」
 
 安心した空間をつくりだす。それをつくりだすためにはどうしたらよいか。そこには牛垣社長の熱い思いが隠されていました。
 東日本大震災がおこった際、社会人としても一人の人間としても何もできない現状に無力感を感じ、何かできないかと考えた時に、天井落下により多くの方が被害にあわれたというニュースを聞きました。
 本来、建物は人間を守るために存在しているのに、建物の中にいる人の頭上に重たい天井がくずれ落ちてくる危険をどうしたらなくすことができるだろうか。もしも質量が軽く、落下物などにも強い膜材で天井をつくることができるのなら、安全で人のために役立つ天井ができるのではないだろうか。そんな膜がもつ可能性を信じて膜を使った安心できる空間づくりをしていきたいと考えたそうです。
そして膜天井の安全性を実証するなどし、国、県、市に協力していただきながら、どの施工業者が見てもわかる膜天井の施工についてのマニュアルを作っています。そのマニュアルを一般化し広めることで、命を落とす人を減らしたい、困っている人を助けたい、不安を減らしたいという思いがあるそうです。
 

「人のためにの気持ちがやりがいになる」
 
 この仕事のやりがいは、人に喜んでもらえることだそうです。
 例えば、いらないシートが欲しいという近所の方にシートを差し上げて喜んでもらえる、お客様が求めるものをお客様と相談をしながら作り上げていき、納得するものができ、喜んでいただく。そういった小さなことから大きなことまで人に喜んでもらえることが実現したときが最も嬉しくやりがいになっていると、おっしゃっていました。社長のポリシーであり鉄則でもある、「人のために自分に何ができるかを考える」ということがこのやりがいであり嬉しいことにつながっていると感じます。
モノ作りの面白さを知ることができるだけでなく、膜を通してお客様の求めるものを作るために自分たちの知識や技術、経験を駆使して要望に応え、その際に会社も成長もしていける。そして街を彩り飾り、生活の中に安らぎを与え、人やモノを守ること、やはり人に喜んでもらい、地域の方を初め色々な方と繋がっていける。これがこの仕事のやりがいです。
 
 
「過去から現在、そしてその先へ活かせること」
 
 社長である牛垣様はこの仕事を始められる以前は製薬会社にお勤めされており、病院に自社の医薬品を販売されるお仕事をされていました。そこで10年ほど勤めた後に奥様のお父様が経営されていた会社である、ファインアートかわばた様に入社しました。
まったく違う業種のため、覚えることがたくさんあり、また慣れない津山での生活なので苦労もたくさんあったそうです。しかし毎日、一生懸命仕事をすることでこの仕事に愛着が湧いてきて、1つひとつ経験を積み重ねていくことができたそうです。また違う業界を経験したからこそ一つの視点からでなく両方の視点から見える、今の自分を形作っていることに気付いたとおっしゃっていました。
 与えられた環境の中で一生懸命努力し、自分のいままでの経験を活かしてこられた牛垣社長の短期目標は、日本中に膜天井を広めること。長期目標は、人の役にたつ物を作り出していくこと。それが生活を彩り役にたち、人のためになるからと語ってくださいました。


取材者
2016年8月19日 島根県立大学 1回生
学生記者:石原智也さん

 最初は緊張などもあったのですが、社長である牛垣様が温かく迎えてくださり、社長とお話ししているうちに自然と緊張がほぐれ、社長の熱い思い、経験談、アドバイスに聞き入っていました。今の私に向けられているかのような言葉もあり、貴重な経験をさせていただきました。
 特に私の心に一番深く刺さった言葉は、「なにをするにも最初は怖さや苦しいこと、失敗はある。けど落ち込んだりしても現状も見ながら上を向き一生懸命にしていく。逃げるのは意味がない。経験が積み重なれば必ず役に立つ。」という言葉でした。私は、学ラボを含めていろいろなことに取り組んでいます。いろいろな締め切りや約束が同時に何個もきて逃げたくなる気持ちもある一方、それでもやるからには一生懸命やらないといけないという気持ちもあり、その両方の気持ちの間で葛藤しながら毎日を送っていました。そんな中、牛垣社長のおっしゃった言葉は自分の現在していることを肯定するようなお言葉でした。また自分がしていることは無駄ではなく将来につながっている、成長につながっていると思うことができました。
 「失敗をした際も失敗をすぐに認めて最善を尽くす、誠意を持った対応をしてカバーすればよい」「人のために自分になにができるかを考える」など牛垣社長が言われるどの言葉にも重みがあり、お話をお聞かせいただいて本当によかったと思いました。
 
会社名 有限会社ファインアートかわばた
代表取締役社長
牛垣 和弘 様
URL http://www.maklife.co.jp/
事業内容 岡山県知事許可(般ー19)第12152号 建築工事業 屋根工事業 綱構造物工事業 大工工事業  内装仕上工事業 タイル・れんが・ブロック工事業
創業日 1978年9月1日
 

地域と共に生きる“社会福祉法人 鶯園”

取材中の様子 食事介助の様子 職員の方と利用者様の会話中の様子
 社会福祉法人鶯園は、設立から現在まで43年もの長い歴史がある、介護・福祉等の分野で幅広い事業展開をしている社会福祉法人です。様々な事業を手広く展開してきた背景には、「私達は地域社会と共に歩みます」という経営理念があります。だからこそ地域のニーズに応え、地域と共に歩み、成長してきたという歴史があるのだと思います。
 まず社会福祉法人鶯園の歴史は、津山市の瓜生原にある特別養護老人ホーム(※)鶯園からはじまります。特別養護老人ホーム鶯園は、最初は定員50名の施設でした。当時、岡山県内に養護老人ホーム(※)はいくつかありましたが、特別養護老人ホームは3箇所ほどしかありませんでした。その他の介護施設もまだ少なく、「これから介護施設はもっと必要になってくる。時代のニーズに合わせて増やす必要がある」と考え、設立されたのが特別養護老人ホーム鶯園でした。その後も時代のニーズや流れに合わせて増床をくり返し、現在では設立当時の約2倍の110名まで定員が増えました。特別養護老人ホーム鶯園が出来た後は、岡山県内で初のデイサービスセンターとなるデイサービスセンター椿寿荘(ちんじゅそう)が出来たり、日本で最初の低価格で介護付きの有料老人ホーム白梅寮が出来たりと、社会福祉法人鶯園は次々とその事業を拡大していきました。
 最近では保育所の待機児童数軽減のため、兵庫県神戸市に六甲道COCORO保育園という保育所を作るなど、高齢者の介護だけでなく、児童向けの福祉サービスも提供されています。
 
※補足ですが、特別養護老人ホームは、精神や身体に障害を持つ65歳以上の方、日常生活全般にわたって介護の必要性があり、自宅での自立した生活が困難な方(原則要介護3以上)が入居対象となっている施設です。この施設の特徴は、寝たきりの状態や、認知症などにより比較的重度の要介護状態の方を受け入れることです。
 これに対して養護老人ホームは、要介護状態であるかもしれないが、比較的軽度で、環境上の理由や経済上の理由により自立した生活が困難な65歳以上の方が対象になります。
 
新卒でも安心の充実した新人研修制度がある
 社会福祉法人鶯園に取材に行き、感じた魅力は3つあります。まず一つ目は、新人教育プログラム(新人研修制度:15のプログラム)があることです。新人教育プログラムを行う理由は、配属された現場の仕事内容をいち早く覚えてもらうため、また部署によって雰囲気も様々なのでその現場の雰囲気にいち早く慣れてもらうため(新人の不安を取り除くため)、そして、北欧式トランスファー(介護者にあまり負担がかからない介護方法)などの基本技術を学びますと、お話を伺った社会福祉法人鶯園 理事の小泉次長はおっしゃっていました。
 研修制度の中で特に気になったのが、新人として入社した職員一人ずつに、社会福祉法人鶯園としての理念・目標が書かれた名刺サイズのカードが配られることです。カードに書かれた理念・目標に沿って、一人ひとりが6ヶ月間で達成出来そうな目標を立てます(セルフチェックシート)。6ヶ月ごとに目標の達成状況をチェックして、また新しい目標を設定するということを繰り返していきます。自分自身で目標を設定することにより、一人ひとりが主体性を持って働くことができ、またいきなり1年間の長期の目標をたてるのではなく、6ヶ月という短い期間で目標達成率をチェックすることにより、自分の変化をこまめに確認出来る、というところに私は特に魅力を感じました。
 
チームで連携し、協同する体制が整っている
 二つ目の魅力は、職員の皆さんが協同し“チーム”として働く体制が整っているところです。
 例えば、社会福祉法人鶯園では、利用者様は入所して1ヶ月でおむつを“必ず”外すことが出来る支援体制が整っているのですが、この支援体制は、看護師、管理栄養士、介護支援専門員、歯科衛生士、介護福祉士や社会福祉士等の様々な職種のスタッフが、「ひいらぎ」と呼ばれる利用者様の体調を詳細に記録するシステムを用いて利用者様の情報を共有しつつ、食事やセンナ茶・牛乳・ヤクルト・オリゴ糖・オリゴ糖飲料・食物繊維等で排便をコントロールすることが、可能となっています。このように様々な職種のスタッフが連携することにより、利用者様の「自分らしい自由な生活」を実現させていることに私は魅力を感じました。また、旧真庭郡川上村(現在では真庭市に合併)という、公共交通機関が著しく乏しい村があり、そこの地域の方が買い物等に外出する際に利用できる公共交通機関がほとんど無いため、通院等に困る方がたくさんいました。そこで、前日の午後5時までに電話をかければ家まで迎えが来て、送迎をしてもらえるというサービスを地域の方と小泉次長が共に考えてデマンドバスという制度が開始されました。町村合併した現在では真庭市コミュニティバス「まにわくん」というサービスにその考えが活かされています。
 
利用者様一人ひとりが、生き生きとした自分らしい生活を送ることができる
 三つ目の魅力は、利用者様一人ひとりの意向に寄り添った支援が行われてるところです。そう感じたのは、パーキンソン病を患っていらっしゃる利用者様とのやり取りのお話しからでした。一人のパーキンソン病を患っている男性が、入所しておられました。その方はまだ68歳だったのですが、喋ることすらままならない状態でした。20年前に離婚をしておられ、「当時3歳だった娘に手紙を書きたい」という要望がありました。そこで小泉次長は、あいうえおの表に割り箸で一文字ずつ指し示していただいた言葉を代筆し、手紙を出されたそうです。そうやって代筆された手紙で、20年ぶりの親子の再会のお手伝いをすることが出来ました。再会した時の娘さんの言葉は「お父さんおひさしぶりです」で、あまりの言葉の重さに涙が出たそうです。そして最初に「娘さんがこれから施設に来られます」と伝えた時に、その男性は目を大きく開き「キラッ」と光ったように見えました。その目が今でも忘れられないそうです。このような利用者様のご要望を叶えるための工夫や支援は、今も変わらず行われているとのことでした。 普段の介護支援業務だけでなく、利用者様一人ひとりのご意向に寄り添った支援を日々考え実践していらっしゃるところに魅力を感じました。


取材者
2016年8月19日 美作大学 4回生
学生記者:淵浪加菜子さん


 今回社会福祉法人鶯園に取材に行かせていただき、小泉次長の介護に対する姿勢や人の為に仕事をすることの大変さと素晴らしさを学ばせていただくことができました。お話を伺って一番印象に残っていることは、「どんな仕事も真面目に一生懸命やれば結果は後から勝手についてくる」ということと、「何年か経って部下ができたら、私利私欲は捨てること」ということです。何事も一生懸命やればそれが楽しくなってきますし、やり甲斐にも繋がると思います。一生懸命やっているその時は辛くても、辛抱してやることで後から振り返った時に「あぁ、あの時一生懸命やっておいて良かったな」とそれが自分の自信になると思います。そして、私利私欲があると、それが邪魔をして人の為に本心から尽くすことは出来なくなるのだと思います。
 今回のお話をお伺いする中で、本当の意味での“介護とは何か”を学ばせていただきました。また複数事業を展開し、とてもお忙しいにもかかわらず、貴重なお時間を割いていただきました小泉次長には本当に心から感謝申し上げいたします。今回学ラボに参加することができ、本当に良かったと心から思いました。
 今後は小泉次長のお言葉を胸に、今回の経験を日々の生活に役立てていこうと思います。
 
会社名 社会福祉法人 鶯園
理事 法人事務局次長
小泉 立志 様
URL http://www.uguisuen.jp/
事業内容 特別養護老人ホーム鶯園(昭和48年設立)は定員110名・ショートステイ定員19名の特別養護老人ホームです。現在では要介護3以上の要介護認定を受けている高齢者の方が入所対象(平成27年4月制度改正)となっている施設で、日常生活に介護を要する高齢者の方が利用されています。職員の業務は、主として介護・看護・調理・栄養管理・相談・管理業務に分かれ、78名のスタッフが働いています。平均要介護度は4.4であり、重度の高齢者の受入れ・看取り介護・看護面での強化が特色です。クラブ活動やレクリェーション・各種行事・企画等により活気ある暮らしの支援を行っています。
従業員数 743人
設立日 1973 年1 月31日

この情報に関する問い合わせ先

津山市 仕事・移住支援室