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第16回 市長と話そう 津山(まち)づくりミーティング-放課後児童クラブが担う役割-

第16回 市長と話そう 津山(まち)づくりミーティング-放課後児童クラブが担う役割-

津山市児童クラブ連絡協議会に所属する放課後児童支援員4人が、西小のびのび児童クラブ(小田中)で、6月29日に市長と意見交換しました。
放課後児童クラブでは、仕事などで保護者が昼間家庭にいない小学校の児童が、放課後や夏休みなどの長期休業中に安心して過ごすことができるよう、遊びや生活の場を提供しています。
自己紹介、それぞれが活躍する放課後児童クラブの特徴などについて話した後、懇談しました。
懇談の様子

きっかけはさまざま
市長 放課後児童支援員になったきっかけを教えてください。
支援員A 児童クラブのことは全く知りませんでした。
教員免許を持っていたため、知り合いから支援員不足で困っている児童クラブがあると勧められました。
支援員として経験の長い人に話を聞く中、子どもに興味を持っていたこともあり、支援員の道に進みました。
支援員B 所属している児童クラブの立ち上げに携わった人から話を聞く中で、学童期の子どもたちとの関わりに興味を持ち、保育士から転職しました。
支援員C 元々、子どもの保育に興味がありました。
特別な資格がなくても、児童クラブで働けることを知り、就職しました。
支援員D 市外で保育士をしていました。
津山に帰ってきて、児童クラブの会長と知り合いになるなど縁があり、より幅広い年代の子どもに関わることができる支援員になりました。
懇談の様子 懇談の様子
 
自主性を育てたい
市長 児童クラブで大切にしていることを教えてください。
支援員D 例えばコロナ禍では「お弁当の時は黙食。マスクをしたらいっぱいおしゃべりしよう」など、守るべきところは守る、遊ぶときは思いっきり遊ぶ。
子どもたちの気持ちを大切にしながら、基本的なマナーやルールに沿った生活ができるよう、活動のメリハリを大切にしています。
支援員C 子どもたちが安心安全に過ごせる場であることが、一番だと思っています。
子どもたちの自主性を育てていきたいです。
支援員B 児童クラブは、子どもたちが学校から帰ってくる場所です。
児童クラブでは、大人が与えたり指示したりした時間を過ごすのではなく、子ども自身が「学校から帰ったらこれがしたい」と自分で決めて行動してほしいと思っています。
その中でも、学習の習慣づけが大切な1年生の間だけは、宿題の時間を作っています。
1年続けると習慣になります。
2年生からは、宿題の時間、遊ぶ時間、おやつの時間など、児童クラブでの時間を自分で組み立てて過ごせるよう、寄り添っています。
また、敷地の中だけで過ごすのではなく、学校から帰ってきて地域で過ごす住民の一人として、地域に出る機会も大切にしています。
支援員A 「ぬくもり・つながり・あこがれ」を大切にしています。
温かい雰囲気の中で、同じ学年だけでなく学年を超えてつながり、低学年が高学年を見てあこがれ、成長していく姿を見守っています。
班活動や集団遊び、季節行事などでは、子どもたちがしたいことを自分たちで考え、行動します。
低学年の子どもたちが、高学年の姿を見て、自分たちも挑戦しようと自然と育っていきます。
市長 自ら考えて動く「自立」の気持ちを育てることは、とても大切です。
また、基本的なマナーやルールを学ぶのに、集団生活の場は大きな役割を持ちます。
学習や生活習慣など生きていくうえで大事な力を身につける時期として、就学前から小学校低学年は特に重要だと感じています。
地域との関わりも、子どもたちにとっても地域にとっても良い機会です。
児童クラブが子どもたちの成長の場として大切な存在になっていますね。
懇談の様子
 
親の笑顔が子どもの笑顔に
市長 保護者の皆さんとはどのように関わっていますか。
支援員A 「つながり」は、保護者の皆さんとの間でも大切にしています。
しっかり話をするなどしてつながり、一緒に子育てをしていきたいと思っています。
支援員B 「親が楽しまなければ楽しいはずがないという子育てもあり」という保護者会のテーマがあります。
子育て中は、先が見えない暗闇を一人で歩いているような気持ちになることがあります。
そんな時に「一人じゃないよ」と声をかけてくれる保護者仲間とのつながりが大切です。
子どもたちと一緒に考えて行う行事や活動を、保護者の皆さんが支えてくれています。
その準備や片付けが終わった後など、機会を捉えて、支援員を含む保護者同士がざっくばらんに話ができる、楽しい時間を大切にしています。
親の笑顔が子どもの笑顔につながります。
支援員C 迎えに来た保護者に、笑って帰ってもらいたいと思っています。
コロナ禍などでつながりが薄くなっていると感じるので、保護者同士が密になる関係づくりを広げていきたいです。
支援員D 保護者運営の児童クラブのため、支援員とも話しやすい関係で、つながりは強いと思います。
今年から、子どもだけでなく、保護者や地域の人も参加し交流できるイベントを復活します。
支援員自身が、子どもたちとの時間を楽しむことも大切だと思います。
支援員が笑顔を絶やさないことで、支援員の楽しい気持ちが子どもに伝わり「児童クラブに行きたい」と家で話してくれる。
そんな子どもの姿が、保護者の皆さんの安心につながると思います。
市長 つながり、笑顔は大切ですね。
懇談の様子 懇談の様子
 

子どもたちの居場所に
市長 子どもたちの成長に重要な役割を担う児童クラブの現場について、環境の改善や人材の充実など、魅力向上に向けてどんなことが必要だと思いますか。
支援員C 子どもたちが楽しみにしている、おやつの時間を大切にしています。
アレルギーのある子どもが多い時もあり、工夫が必要です。
調理室などの設備の充実が必要だと感じています。
支援員D 男性の支援員がいると遊びがダイナミックになるなど、さまざまな人材がいることで活動の幅が広がったり、補い合ったりできます。
男性の参入が増えてほしいです。
保育現場経験のある人、子育て経験のある人など、いろいろな人材が協力し、助け合っていくことで、より良い環境ができると思います。
支援員A 国の基準では子ども1人当たりの保育面積が1.65平方メートルになっていますが、それでは不足していて、特にコロナ禍では大変でした。
支援員は、人数ももちろんですが、質の向上に向け、研さんが必要だと思っています。
子どもとの関わりを作るためには、知識と経験を積み、継続していくことが大切です。
児童クラブの魅力を伝えて、さまざまな人材を集め、より良い環境を作っていきたいです。
支援員B 子どもの安心安全の保障には、時代の変化に応じた設備の充実が重要だと思います。
また、支援員という職で生活が成り立つよう、雇用形態がしっかりすることで、就職したい、仕事を続けたい職場になると思います。
児童クラブの存在が「学校から帰ってくる場所」だけでなく「学校に送り出す場所」として、引きこもりや不登校で悩む子どもたちの居場所としても、確立していってほしいです。
学校とも、もっと連携できれば、子どもたちにとってより良い場所になっていくと思います。
市長 施設や職場環境の改善についても、国や県と協力しながら、できることから取り組んでいきます。
懇談の様子
 
放課後児童クラブ 職員募集
遊びや学習の場の提供を通じて、子供の成長を支える仕事です。
子どもたちとふれあいながら、楽しく仕事をしませんか。
詳しくは、市ホームページをご覧ください。
*市職員としての募集(採用)ではありません
  • 問い合わせ先 子育て推進課
  • 電話番号 0868-32-2179
集合写真
左から 日笠かおりさん(久米児童クラブ)、村上大起さん(鶴山小ひよこ児童クラブ)、谷口市長、鈴鹿加恵さん(東小ひまわり児童クラブ)、角野いずみさん(津山北小ひなづる児童クラブ)
*津山市内の放課後児童クラブについては市ホームページをご覧ください
 

参加者の皆さんからいただいた事後アンケートの声

・他のクラブの話を聞き、自分の所との違いや参考になる考えを知ることができて良かったです。
また、自分のクラブのことを言語化することで、施設のことを改めて明確化できた点も良かったです。
貴重な話が多かったので、もう少し時間が長くてもよかったと思いました。
・市長とお話しさせていただく機会がないので、良かったです。
長年学童保育に勤務されている先生方のお話も聞けて、勉強にもなり、あっという間の1時間でした。
・児童クラブについて、市長に直接お伝えすることができて良かったです。
・他のクラブとの交流がコロナで中断していたので、他のクラブの考えや施設を見せていただき、刺激を受けました。
・コロナ禍で頑張ってきた支援員、子どもたち、保護者のために課題を少しでも前に進めてもらいたいです。

このほかの津山(まち)づくりミーティングの様子はこちらをご覧ください

この情報に関する問い合わせ先

津山市 秘書広報室(広報)
  • 直通電話0868-32-2029
  • ファックス0868-32-2152
  • 〒708-8501岡山県津山市山北520
  • Eメールkouhou@city.tsuyama.lg.jp