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第14回 市長と話そう 津山(まち)づくりミーティング-保育現場の魅力向上-

第14回 市長と話そう 津山(まち)づくりミーティング-保育現場の魅力向上-

市内の教育保育施設27園で構成する津山市保育協議会 主任会の保育士3人が、みどりの丘保育所 地域交流室(大田)で、5月8日に市長と意見交換しました。
自己紹介、それぞれが活躍する園の特徴などについて話した後、懇談しました。
意見交換の様子の写真

初めての一歩の喜びを共有できる仕事
市長 保育士になった動機、やりがいを教えてください。
参加者 動機は「子どもが好き」ということが一番です。
津山で短大に進学し、幼児教育を専攻しました。
津山文化センターで開催されていた子どもまつりに参加するなど、地元での実習を通じて、保育士という仕事に対しての気持ちがますます強くなり、そのまま就職しました。
成長していく子どもたちのさまざまな初めての一歩を、保護者の皆さんと共有し、喜び合える大好きな仕事です。
参加者 初めは老人施設で働いていました。
所属していた法人の中で異動があり、免許を持っていたことから保育現場に携わることになりました。
最初は戸惑いましたが「人の側に寄り添う仕事に変わりはない」と先輩が背中を押してくれたことを覚えています。
自分の育児も重なり、勉強になることが多かったです。
跳び箱を飛べなかった子どもができるようになったなど、成長の瞬間を子どもと一緒に喜ぶことができるのが、大きなやりがいです。
参加者 子どもと一緒にいることが楽しいと思い、就職しました。
子どもの成長は大きな喜びで、やりがいです。
正直なところ、辞めようと思ったことも何回もあります。
どの職業にも共通することだと思いますが、壁にぶつかった時、一生懸命取り組んでも思いが通じなかった時など「向いていないのでは」「足りていないのでは」と落ち込みます。
懇談の様子
 
子どもと関わる時間を増やしたい
市長 「子どもが好き」という気持ちは、皆さん共通ですね。
「辞めようと思ったことも」という話がありました。
子どもとの関わり方、働き方など、課題に思っていることはありますか。
参加者 保育協議会では、書類作成の時間をいかに減らすかについてなど、情報交換・共有しています。
ICT(情報通信技術)を取り入れ、軽減した部分もありますが、書類を作成する時間はどうしても必要です。
参加者 園の中で書類を減らす工夫をしました。
改善されたことで、育児休業後も仕事を続ける人が増えるなど、離職率が減ったと感じています。
参加者 子どもたちの昼寝の時間なども、会議や保護者の皆さんとの連絡ノートを記入しているとあっという間に過ぎます。
寝ている時も、0歳児は5分おきに確認するなど、目が離せません。
参加者 休日保育など、対象の子どもが1人であっても職員は2人必要です。
人を充実することができれば、子どもと向き合う時間をもっと作れるし、心の余裕ができると思います。
 
もっと魅力を伝えたい
市長 成長記録は毎日関わっている先生にしか書けない大切な記録なので、誰かが代わるというわけにもいきません。
マンパワー(関わる人)の充実が、何より重要ですね。
参加者 「休憩時間や休暇を取ることができる」「書類の持ち帰りがない」「人間関係がいい」など、やりがいと合わせて、働きやすい環境だということが伝わらないと、人材は集まりません。
保育士はそのイメージが薄いと感じています。
参加者 今は、さまざまな情報を見ることができる時代で、他と比べ拘束時間と給料が見合わないと感じる人もいるようで、やりがいを含め、情報発信の大切さを感じています。
参加者 子ども、保護者など人間関係は切っても切れない職場で、職員同士の関係、チームワークも重要です。
新しい人が加わった時、その人の個性も大切にしながら上手にフォローできる方法を考えています。
参加者 全国で起きた事件や事故がニュースになると、若い職員などは特に委縮してしまいます。
してきたことが間違っているのではないかと考え始め、離職にもつながっています。
取り組んでいる活動を発信して、皆さんにもっと知ってもらう機会を作るなど、頑張っている職員の気持ちをどうフォローしていくかが課題です。
参加者 新型コロナウイルス感染症の影響も大きかったです。
職員同士のコミュニケーションが減り、悩みを抱え込んだ人もいたと思います。
 
大切なのは働く人の笑顔
市長 保育士の皆さんが置かれる環境は、子どもたちの成長にも影響します。
人間関係、労働環境など、保育現場の魅力向上に大切だと思うことは何でしょう。
参加者 人材の確保、時間のゆとりをもっと持つことができれば、気持ちよく働くことができると思います。
やりがいなど、保育現場のことを知ってもらい、少しでもたくさんの若者に保育士という職業を選んでもらいたいです。
参加者 みんなが笑顔で楽しめる職場が一番です。
参加者 子どもは未来です。
「初めてできた」という喜びを、子どもや保護者の皆さん、職員と共有できる貴重な時間を過ごすことができます。
悩むことがあっても、子どもの成長の瞬間を思い出し、みんなで支え合って、もうひと頑張りできる職場でありたいです。
市長 保育士の皆さんが働きやすい環境になるよう、書類の見直しなど協力できることを考えていきたいです。
保育現場の魅力向上に向け、一緒に考えていきましょう。
 
懇談の様子
  • 「つやまの保育」合同ガイダンスの展示内容を谷口市長に説明
ガイダンスでは、27園の保育士が働く人の目線から撮影した子どもたちの笑顔の写真など、保育現場の魅力を紹介する。
津山市保育協議会主催「つやまの保育」合同ガイダンス
とき 5月20日(土曜日)午後1時30分から午後4時30分まで
ところ 美作大学(北園町)
対象 令和6年度に市内の保育園(所)、認定こども園に就職を希望する保育士(令和5年度中途採用希望者、資格取得見込みの人を含む)
締め切り 5月15日(月曜日)
*申込方法など、詳しくは津山市保育協議会ホームページをご覧いただくか、お問い合わせください
問い合わせ先 津山市保育協議会(津山市総合福祉会館内)
電話番号 0868-24-7080

集合写真
写真左から 松尾裕子さん(作陽保育園)、落合幹子さん(久米こども園)、谷口市長、山本真由美さん(総社保育園)

 

参加者の皆さんからいただいた事後アンケートの声

・最初は緊張しましたが、思っていたよりリラックスして話ができました。
保育現場のこと、わたしたちが思っていることなど、いろいろな話ができて良かったです。
・保育の現場の声を直接聞いてくださる機会を作っていただきありがとうございました。
次回は、新人保育士の声であったり、自身が子育て中の 保育士であったり、保育園で働く看護師などの声も聞いていただく機会もあればと思います。
・とても緊張しましたが、市長さんと直接お話しできる貴重な経験ができて、とても良かったです。
日々、大変なこともありますが、保育現場の魅力ややりがいなどを掲載していただき、より一層、働きやすい職場の環境が築けたらと思います。

このほかの津山(まち)づくりミーティングの様子はこちらをご覧ください

この情報に関する問い合わせ先

津山市 秘書広報室(広報)
  • 直通電話0868-32-2029
  • ファックス0868-32-2152
  • 〒708-8501岡山県津山市山北520
  • Eメールkouhou@city.tsuyama.lg.jp