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平成30年8月20日市長定例記者会見

   

平成30年7月豪雨災害対応について

  既に皆様もご承知のことですが、7月5日から7日にかけて降り続いた集中豪雨で、岡山県内では甚大な被害が発生しました。本市では、人的被害こそございませんが、道路の路肩崩壊、土砂崩れなどが発生したほか、建物の全壊や浸水など、大きな被害に見舞われました。
 被災された皆様方に、心からお見舞い申し上げます。
 現在までにわかっている被害状況について申し上げます。
建物被害では、住家・非住家併せて、全壊10棟、半壊2棟、一部損壊27棟、床上浸水102棟、床下浸水302棟、市道の災害箇所が460件、農地被害が573件、林道被害が38件、農道・ため池・水路などの農業用施設被害が382件、公共施設関係では、国史跡津山城跡の法面崩落など57件という状況です。
 豪雨後の7月9日以降、市内の被害状況の確認、罹災証明書の発行、被災された皆様への支援などに取り組んできております。支援策の一つとしては、このたび、住居が被災された世帯を対象に、津山市独自の災害特例見舞金制度を設けました。全壊世帯に10万円、半壊に5万円など、床上浸水から全壊まで被害の状況に応じて見舞金を支給するものです。
今後も、国や岡山県の支援メニューも把握しながら、住まいや税、保険料などの減免等について、本市が取りまとめた「被災者支援制度の概要」を随時、最新の情報に更新し、被災された皆様への周知を図るとともに、被災者支援に、全力で取り組んでまいります。
 他の被災自治体への支援としましては、総社市に、災害ごみの運搬のための2tダンプと延べ6名の職員の派遣及び土のう袋2,000枚の提供を、県内の被災自治体に、給水車(2t)と延べ38名の職員の派遣及び給水袋3,200枚の提供を、倉敷市に使用済み土のうの運搬のためのパッカー車(2t)と延べ8名の職員の派遣をそれぞれ行っております。この土のうの運搬については、今後も当分の間、派遣を予定しています。
 また、倉敷市の避難所活動支援に、職員延べ16名を派遣するとともに、今後も被災者の健康調査等のための保健師等の派遣を予定しております。
 一部事務組合からの支援としましては、津山圏域消防組合が、岡山県下消防相互応援協定に基づき、倉敷市に救援隊、搬送隊、ドローン隊及び捜索隊を派遣しております。
 また、津山圏域資源循環施設組合では、高梁地域事務組合からの要請により、ごみの受入れを行っております。
 津山市社会福祉協議会を通じての支援としましては、総社市の被災地災害ごみ処理のため、本市の指定ごみ袋6,000枚を提供しております。
また、市内外を問わず、ボランティアの対応については、社会福祉協議会、青年会議所、つやまNPO支援センター、連合岡山など、それぞれのネットワークを通じてご尽力いただいており、大変感謝しております。今後も官民連携しながら、取り組んでまいります。
 なお、この度の豪雨災害に対して、市内外の大変多くの方々から、義援金やふるさと納税寄附金をいただいております。
 「平成30年7月豪雨岡山県災害義援金」の配分として808万5千円を、また、「津山市災害義援金」につきましては、8月13日(月)時点で48件、408万4,555円、あわせて1,216万9,555円を受領しております。
 8月14日に「津山市災害義援金配分委員会」を開催し、1次配分について、住家全壊世帯に30万円など、配分額を決定いたしました。本日より、義援金配分に係る申請の受付事務を開始してまいります。
 また、第1次配分後については、義援金の推移を見ながら、順次第2次以降の配分委員会を開催し、被災者の生活再建を応援する義援金を少しでも早くお届けできるよう努めてまいります。
 ふるさと納税につきましては、返礼品の受取りを辞退しその全額を復旧・復興に充てるものとして、現在までに、1,000万円を超えるご寄附をいただいております。
 義援金、ふるさと納税寄附金をお寄せいただきました皆様にも心より御礼を申し上げます。
今後も引き続き、1日も早い復旧に向けて全力を尽くしてまいります。
 

9月定例市議会への提出議案等について

 今議会に当初に提出いたします議案は,補正予算議案8件,条例議案8件,その他議案5件の計21件でございまして,本日,議案を送付いたしております。
 また,追加議案等といたしまして,平成29年度会計決算議案19件及び人事案件2件を提出する予定といたしております。
 

9月補正予算(案)の概要について

 9月議会に提案する一般会計補正予算は、7月豪雨災害関連の第2次補正予算として38億5,711万1千円、通常の9月補正予算分を第3次補正予算として6億2,269万7千円を追加し、補正後の予算総額は531億8,179万2千円となっております。
 今回の補正予算は、7月の豪雨により生じた災害へ緊急に対応するために要した経費や、今後の復旧に要する経費については、2次補正予算として編成し、主な事業としましては、水防資材の購入や避難所の運営のための事業として374万円、住宅が全壊した被災者などに貸付ける災害援護資金貸付金として2,900万円、農地や農業用施設の応急復旧事業として2億30万円、市道等の復旧事業として1億4,805万円などを、緊急対応事業として計上しております。
 また、農地や農業用施設、林業施設や土木施設等の本格復旧に充てる災害復旧費として33億2,954万円を計上しております。
国・県等の予算に対応した補助事業等で、6月補正予算編成後の状況に応じて、着手すべき事業に要する経費については3次補正予算として計上し、主な事業としましては、市内の特定空家のうち、隣家へ倒壊の危険性がある物件への緊急安全措置を実施するため、「空家等対策推進事業」として110万円、農畜産物の大消費地等での需要詳細を把握するためのマーケティング調査や、地域商社機能を軸としたビジネスプランの構築のため「農業ビジネスモデル構築調査検討事業」として550万円、中心市街地や城東・城西地区との連携を見据え、津山国際ホテルの跡地利用方針を含めたエリア構想を策定する「城下地区まちづくり整備事業」として200万円、伝統的建造物である苅田家付属町家群の、歴史的町並みの外観を維持しつつ、城東地区の観光拠点として整備するため「苅田家町家群整備事業」として4,493万円を計上しております。
 また、6月に発生した大阪北部地震を受けて、現行基準に適合していない小学校のブロック塀等を改修するため「小学校施設整備事業」として1,300万円、登録有形文化財である津山郷土博物館を長寿命化するため「郷土博物館耐震化事業」として8,440万円などを計上しております。
 

『PORT ART&DESIGN TSUYAMA(旧妹尾銀行林田支店)のオープンについて

 津山市では、この度、市指定重要文化財である旧妹尾銀行林田支店の建物を利用し、芸術文化の交流拠点施設を10月6日にオープンいたします。
旧妹尾銀行林田支店は旧出雲街道沿いで、城東地区の東側に位置し、大正9年(1920年)建築のレンガと木造を組み合わせた大正レトロの趣ある建物です。昭和50年、本市が取得後、津山洋学資料館として活用し、平成4年に市指定重要文化財に登録しました。
 同資料館が平成21年に新築移転したことにより、資料館としての活用は終え、しばらく未利用の期間が続いておりましたが、文化的価値も高く、アート・デザインをテーマとした芸術文化の交流拠点施設として再整備を進めておりました。この度、地元のデザイナー作品やデザインプロダクトの展示・販売ができるギャラリーやカフェなどを備え、気軽にアートやデザインに触れながら、ゆったりと過ごすことのできる新たな情報発信・交流基地、イベントスペースとして活用してまいります。
 なお、当施設の管理運営は指定管理者『EKG合同会社』が行います。
 

「津山市地域づくりサポートセンター」オープンについて

  10月1日、大田のグリーンヒルズ津山リージョンセンター内に「津山市地域づくりサポートセンター」がオープンします。
 この施設は、地域住民と協働の地域づくりの実現のため、地域課題の解決に主体的に取り組む活動やNPO活動、ボランティア活動等の支援や推進を図るための拠点となります。
 住民自治協議会や、自主防犯・防災組織をはじめ、近年、本市においては地域に根差したまちづくりが活発に行われています。
 地域課題を住民自らが解決していくことが必要となる時代となり、本市としましても、この地域づくりサポートセンターを通じてそのお手伝いをすることができれば、と考えております。
 センターには「ちいき いきいき相談所」という愛称も付けており、専門スタッフが常駐し、市民の皆様が気軽に地域づくりや市民活動に関する相談が出来る場所となりますので、ぜひご活用いただきたいと思います。
 

旧苅田家付属町家群整備事業について

 城東重伝建地区の、国の重要文化財「旧苅田家住宅」の西側に隣接する、伝統的建造物「旧苅田家付属町家群」を、このほど、観光拠点施設として整備することとなりました。
 本事業で取り組む施設の管理運営につきましては、長期にわたり運営権を設定することができる「コンセッション方式」の導入を進めています。
 コンセッション方式とは、PFI法にもとづく手法の一つで、運営権対価を受けとることができるのが特徴です。
 他都市におきましては、空港や大規模ホテル事業での導入事例はありますが、本事業規模での実施は、全国的にみても例がなく、ぜひとも実現に向け取り組んでまいりたいと考えています。
 今年度中に、民間事業者から提案を募集するとともに、工事に着手し、平成32年夏ごろの完成、同年秋ごろのオープンを目指しています。    

 

この情報に関する問い合わせ先

津山市 秘書広報室(広報)
  • 直通電話0868-32-2029
  • ファックス0868-32-2152
  • 〒708-8501岡山県津山市山北520
  • Eメールkouhou@city.tsuyama.lg.jp