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【学校給食】ペットボトルをリサイクルして給食用の食器を作っています!(随時更新)

 戸島学校食育センターで使用する学校給食用の食器の一部(茶碗)を、ペットボトルを原料の一部に使用して作る食器に更新します。
ペットボトルは資源化物としてリサイクルが一般化しており、食器としても再利用が可能であることから、児童生徒が家庭から持ち寄ったペットボトルを給食用食器に使用することで、児童生徒の環境問題に対する意識向上や、食器などの物を大切に扱う気持ちを養うといった効果も期待できます。

 原料になるペットボトルは、戸島学校食育センターから給食を提供している市内17の小中学校にご協力いただき、また、戸島学校食育センターで使用した調味料のペットボトルなどもあわせて、令和5年6月6日から28日にかけて回収しました。
今回作製するのは4,000枚の茶碗で、必要なペットボトルは約200キログラム。児童生徒の皆さんや先生方のご協力で、充分な量のペットボトルが集まりました。

 これから、食器ができるまでの様子を追っていきます。
今回作製するリサイクル食器は、今年度3学期の給食から登場する予定です。お楽しみに!
 

ステップ1:ペットボトルの回収(令和5年6月6日から28日)

【各学校・戸島学校食育センター】
戸島学校食育センターから給食を提供している小中学校17校と、戸島学校食育センターでペットボトルを回収しました。
食育センターで使用した調味料のペットボトルなども入っています。
 
【クリーンセンター】
※集めたペットボトルはクリーンセンターで保管していただきました。
 

ステップ2:ペットボトルの圧縮と梱包(令和5年6月30日)

【クリーンセンター】
(1)
集めたペットボトルの重さは272.6キログラムになりました。
(2)
ペットボトルを袋から取り出します。
(3)
専用レーンの受け入れスペースに移し、圧縮と梱包の始まりです。
(4)
ペットボトルは専用レーンで、2階に流れていきます。
(5)
ペットボトルは、2階で、ラベルやキャップがきちんと外されているか、人の目で確認します。
外れていないものは一つ一つ手作業で取り除きます。
(6)
2階で確認したペットボトルは再び1階へ。1階では、圧縮・梱包機を通って、縦35センチメートル、横64センチメートルの塊になって出てきます。
(7)
ペットボトルは、圧縮・梱包機の中で、30トンの重さで押しつぶして固められています。
※30トンは、ゾウ約6頭分の重さ。
(8)
子どもたちが持ち寄ったペットボトルは、圧縮され、12個の塊になりました。
 
(9)12個の塊の重さは200キログラムを超え、目標達成です!回収した量は約270キログラム。残りの約70キログラム分のペットボトルも有効に活用します。
 
(10)
クリーンセンターの片隅で、移送を待ちます。隣にペットボトルを入れていた袋が見えますが、コンパクトになった様子がわかりますね。
※ペットボトルを圧縮・梱包することをベール化といいます。
 

ステップ3:ベール化したペットボトルを原料化するための工場に移送(令和5年7月3日)

【クリーンセンター】
(1)
ペットボトルを引き取るため、食器製造メーカーのトラックがクリーンセンターにやってきました。

 
(2)
クリーンセンターでベール化されたペットボトルを食器の原料にするためには、綺麗にして、もっともっと小さくする必要があります。
(3)
ペットボトルを小さくする工場に運ぶために、12個の塊はトラックに積まれ、出発の時を静かに待ちます。
(4)
子どもたちから集めたペットボトルを大切に幌で覆います。
(5)
トラックは計量をすませて、クリーンセンターを出発しました。
(6)
大阪府の泉南市にある工場に向けて、ベール化したペットボトルは旅立って行きました。

 

 

ステップ4:ペットボトルを原料化するための工場に到着 原料化へ(令和5年7月3日)

【再商品化工場】
(1)泉南市までの移動距離は約230キロメートル。ベール化したペットボトルを乗せたトラックが工場に到着しました。


 
 
 
(2)
12個の塊は、他の所で集められたものと紛れないようにまとめられています。「津山市」と分かるように書かれていますね。
    
(3)
ベール化したペットボトルは、この工場で「PETフレーク」に加工されます。PETフレークとは、ペットボトルを粉砕して、きれいに洗浄し、小片に加工したものです。
(4)
ベール化したペットボトルを「PETフレーク」に加工するには、4つのステップがあります。 
  (5)
小さく刻まれた「PETフレーク」は、この袋に1つに収まってしまいます。
ここでも、他から来たものと区別するために「津山市」と書いてあります。

 
(6)
できあがった「PETフレーク」は、リサイクル食器の原料となります。

 

 

ステップ5:食器製造工場で給食用食器に生まれ変わります(令和5年9月から11月)

【食器製造工場】
 (1)
「PETフレーク」は泉南市の工場から、リサイクルPET食器に加工するため、和歌山県にある食器製造工場に移動します。

 
 
(2)
食器は、内側と外側の2つのパーツを合わせて作ります。
まずは、食品が接触する内側から。
内側のパーツは透明のため、この画像では見えにくいですが、赤い点線の中に透明のお椀が見えます。
(3)
次は絵付けです。透明のパーツの外側に、機械で絵柄を印刷します。
今回は、津山市の食育推進キャラクター「しょくたん」が、地域の特産物に囲まれているデザインを採用しました。
(4)
いよいよ食器の外側を作ります。画像の左側、乳白色のお椀が外側のパーツです。この部分に、ペットボトルを原料とした「PETフレーク」が使われています。右側には、絵付けを終えた透明の内側のパーツが待機しています。
※この画像は津山市が発注した食器ではありません。



 
(5)
透明の内側のパーツと、乳白色の外側のパーツを合わせて、食器の形にします。加工時にバリ(素材のでっぱり)が生じている場合は、取り除きます。


 
(6)
できあがった給食用食器は、最後に、人の目で一つひとつ丁寧に検査します。


 
 
【食器の構造】
【内側】PEN樹脂
食品衛生に適合した安心で安全な素材を使用しています。水や油に溶け出す物質もありません。
【外側】リサイクルPET樹脂
環境ホルモンを疑われる原料は使用していません。
【安全性】
リサイクル材(ペットボトル由来)は食品用器具及び容器包装における再生プラスチック材料の使用に関するガイドラインを遵守したものです。
食品衛生法、食品添加物等の規格基準(昭和34年厚生労働省告示第370号)に適合しています。
環境ホルモンが溶出しないことについて、公的検査機関から証明を受けています。

この情報に関する問い合わせ先

津山市教育委員会 保健給食課
  • 直通電話0868-32-2117
  • ファックス0868-32-2157
  • 〒708-8501岡山県津山市山北520 市役所4階
  • Eメールkyuushoku@city.tsuyama.lg.jp