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令和2年2月17日市長定例記者会見


 

(抜粋)
 
 新型コロナウイルスに関連した感染症につきまして、国内にも相次いで感染者が発生し、死亡に至るケースもあり、その現状は非常に厳しい状況となっております。国においては、検疫体制や上陸拒否の対象を拡大するなどの水際対策の強化をはじめ、昨日には専門家会合を開催し、治療体制の一層の強化など、今後の事態の進行を視野に入れた対策が強力に進められています。こうしたなか、津山市では、2月4日に連絡会議を開催し、13日には対策本部を設置し本部会議を開催いたしました。今後の感染拡大に備えて、対応策についての協議や情報共有を図っております。
 まずは、正確な情報発信とまん延防止対策、相談対応による不安の解消が重要であると考えており、市ホームページをはじめ様々な手段を通じて、市民の皆様への周知に努めるとともに関係機関と連携し全庁体制で対応してまいります。
 次に、4月から市の組織機構の見直しについて改めて触れさせていただきます。
 今回の機構改革では、企画・総務・財政部門の再編などにより組織を効率化するとともに、まちづくりへの歴史・文化の積極的活用、地域づくりと生涯学習分野の連携強化を図ります。
 教育委員会につきましては、学校教育に特化した体制とし、子どもたちの「生きる力」のより一層の育成を進めてまいります。
 また、住民サービスの一層の向上を図るため、ワンストップ型のお悔やみ窓口の新設、引っ越し手続きの改善にも取り組みます。
 なお、今月25日から、産業経済部は東庁舎で、教育委員会は本庁の4階で業務を行うこととなります。
 次に、本市の財政状況は非常に厳しいことから、財政構造改革に着手し、財政基盤を確立していくことが持続可能な地域をつくり、より良い津山の未来の実現につながると考えています。
 このことにつきましては、のちほど詳しく述べさせていただきます。
 

 3月定例市議会への提出議案について

  3月定例市議会につきましては,本日,10時から議会運営委員会が開催され,2月25日火曜日に開会する日程などが決定されました。
 今議会の当初に提出を予定しております議案は,開会日に追加送付するものを含め,
 当初予算18件,補正予算議案10件,条例議案16件及びその他議案4件の計48件でございます。
 また,追加提出議案といたしまして,人事案件1件を予定しております。
 

令和2年度当初予算(案)及び令和元年度3月補正予算(案)の概要について

 まず、令和2年度の予算編成の考え方について申し上げます。
 令和2年度の本市財政は、市町村合併に伴う地方交付税の加算措置が令和元年度で終了し、各種の基金も大きく減少する中で、社会保障関係経費の高止まりや、一部事務組合負担金の増加、消費増税の影響等から収支状況は一層厳しくなるものと見込まれます。
 昨年11月にローリングした財政計画では、「さらなる行財政改革」として46億円が必要であることや、令和12年度に基金残高が3億8千万円まで減少する見込みであることをお示ししました。しかしながら、平成30年7月豪雨クラスの災害復旧に対応するためには、最低でも10億円程度の基金残高が必要であると考えております。
 本市におきましては、平成26年度以降、基金に頼る財政運営が続いており、前例踏襲やコスト意識の欠如から、見込まれる一般財源を上回る規模の予算編成となっています。
 このことは、土地開発公社清算時の、将来の財政見通しに対する危機感が薄れ、財政規律が低下した表れであると受け止めております。
 私としては、早期にこれらの状況を改善するため、本日公表いたしました『財政構造改革へ向けた取組方針』において、まずは令和2年度・3年度での取組みを示し、令和12年度の基金残高10億円確保を目指してまいりたいと考えております。
 令和2年度当初予算は、大規模な機構改革により組織体制を再構築するとともに、一昨年に実施したサマーレビューなどによる事務事業の見直しを更に進め、実施を予定していた主要事業や地方創生事業についても、その内容の見直しや着手時期の調整等厳しい査定を行い、取りまとめを行いました。
 それでは、令和2年度一般会計当初予算について説明申し上げます。
 当初予算額につきましては459億4,300万円、令和元年度当初予算と比較して申し上げますと、津山文化センター整備事業の終了や、幼稚園再構築施設整備事業などの大規模建設事業の減少などから、23億2,400万円、率で言えば4.8%減となっております。
 新年度予算に計上した主な事業を申し上げますと、まず総務費では、県北初の「配偶者暴力相談支援センター」を令和3年4月に開設するための準備経費として181万円を、東京2020オリンピック・パラリンピックの事後交流型のホストタウンとして、モナコ公国オリンピック関係者等との交流経費として280万円を、まちづくり等の観点から、中・高等教育機能の在り方について検討する事業として54万円などを計上しております。
 民生費では、27ある放課後児童クラブの運営を委託する「放課後児童健全育成事業」として3億1,795万円を、中学生までの医療費を無料とする「子ども医療費公費負担事業」として4億8,594万円の他、民間保育園や認定こども園に通園する子どもの保育料について、無償とする経費を含む「民間教育・保育施設運営費」として30億8,036万円を、幼稚園等の利用料を無償とする「子育てのための施設等利用給付費」9,864万円などを計上しております。
 衛生費では、支援の必要な子どもの早期把握や支援に繋げるための「5歳児健康調査事業」として249万円を、6回までの不妊治療助成や、県補助の対象外となる一般不妊治療費助成金を含む「不妊不育治療支援事業」として1,100万円を、災害時に発生する廃棄物の円滑な処理を推進するための「災害廃棄物処理計画策定事業」として500万円を、クリーンセンター建設時の起債償還負担金を含む「津山圏域資源循環施設組合負担金」として8億8,189万円を、小桁の旧ごみ焼却場を、令和3年度までの2年間で解体撤去する工事のうち、令和2年度分として4億9,755万円などを計上しております。
 労働費では、開業から26年が経過した「ウッディハウス加茂」の利便性・快適性の向上のための大規模改修事業として7,550万円を計上しております。
 農林水産業費では、地域農産物の需要の確保や、販路拡大等の取組を担う「地域商社」の設立に向け、準備組織を設置し取組を進める「農業ビジネスモデル構築事業」として925万円を、つやま和牛の流通量の増加とブランド化の確立を図るため基金への出資金を含む「つやま和牛ブランド化事業」として4,697万円を県産材を利用したリフォームへの補助金を最高40万円まで拡充することや、住宅を建築する場合には、県補助制度と合せると最大で100万円の補助となる「地域材利用促進事業」に5,000万円などを計上しております。
 商工費では、ごんご西循環線で運行する「ごんごバス」2台の車両更新として4,044万円を、交通空白地解消のため、小型乗合交通の導入に向けた社会実験を行う「グループタクシー事業」として362万円を、旧津山国際ホテル跡地を活用し、城下地区の賑わいの創出を図る「城下地区まちづくり整備事業」として1,605万円を、お城好きの人が集まるイベントである「お城EXPO」への出展や、観光プロモーション動画のテレビCM放映等を行う「津山シティプロモーション戦略事業」に840万円などを計上しております。
 土木費では、市道を適切に維持管理し、利用者の安全安心を高める「道路維持管理費」へ1億円を、踏切改良を含む院庄59号線工事等を行う「交通安全施設整備事業」として1億6,547万円を、外国人を含むあらゆる観光客にわかりやすい案内標識の統一化や、城下町にふさわしい落ち着いたデザインへの転換をはかるため、整備ガイドラインを策定する「まちなかサイン整備事業」へ195万円、山下児童公園のトイレ改修や、中心市街地の道路側溝整備を行う「道路改築等整備事業」に1,949万円などを計上しております。
 消防費では、津山圏域消防組合で実施する事業等への負担金として16億5,784万円を、
 教育費では、小学校1年生がスムーズな学校生活が始められるように、県費により10月まで配置されている支援員を、年間を通じて安定した支援となるよう、市費により年度末まで配置する「小1グッドスタート支援事業」として585万円を小学校校舎の改修を行う「小学校施設整備事業」として7,400万円を、津山城跡二の丸東側の石垣整備や、城跡の南東部民有地の公有化などを行う「津山城跡保存整備事業」として2億7,443万円を、津山スポーツセンターテニスコートの人工芝を張り替える「津山スポーツセンターグレードアップ事業」として6,800万円などを計上しております。
 続いて、令和元年度一般会計3月補正予算についてです。
 3月補正予算では6億8,523万円を減額しております。
 主なものは、ふるさと納税が昨年末に大幅に増加したことに伴い、ふるさと津山サポート基金へ1億253万円を積み立て、また、プレミアム付商品券の販売実績見込みにより1億3,812万円減額した他、事務事業費の確定などに伴う調整により、財政調整基金からの繰入金を5億3,392万円減額しております。
 
 

第2期「津山市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の策定について

 本市では、人口減少、少子高齢化に歯止めをかけ、将来にわたって発展する、活力あふれるまちを実現するため、平成27年10月に第1期の「津山市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、取組を進めてきたところです。
 第1期の計画期間は今年度末までとなっておりますが、切れ目なく地方創生への取組を進めるため、この度、令和2年度からの5年間を計画期間とする第2期「総合戦略」を策定いたしました。
 昨年12月に策定された、国の第2期総合戦略では、第1期の枠組みを維持しつつ、地方創生のより一層の充実・強化に取り組む方針が示されております。
 本市においても、第1期で掲げた基本的な目標や取組を引き継ぐとともに、国の方針を踏まえた新たな視点を加え、目指すべき方向性と具体的な施策を定めております。
 今後も、新たな総合戦略に沿って、取組の充実・強化を図りながら、引き続き地方創生を進めてまいります。
 
 

津山文化センター・郷土博物館のリニューアルオープンについて

  津山文化センターは、耐震化、ホール客席等の設備更新、エレベーターの新設によるバリアフリー化等の改修工事を3月に終え、4月1日にリニューアルオープンします。
 これに先立ち3月26日には、リニューアルに伴う記念式典を行います。当日は、市民向けに内覧会を開催して、リフレッシュした館内を見学していただく予定としております。  
 また、4月29日開催の高嶋ちさ子コンサートを皮切りに、古典芸能や子ども向け演劇、クラッシックコンサート等年間を通してリニューアルを記念したイベントを開催いたします。
利便性が向上した津山文化センターを多くの皆さまにご利用いただきたいと考えております。
 耐震強度が十分でないとの診断を受けていた津山郷土博物館は、平成30年1月から休館して、耐震改修工事を実施しておりましたが、2月中に完了し、4月1日にリニューアルオープンいたします。
 旧津山市庁舎を利用している博物館の建物は、登録有形文化財であるため、外観に手を加えることなく、内部に壁を増設する形で補強を行っております。また、常設展示につきましては、壁紙の貼り替えや新しい解説パネルの追加、映像装置の新設などを行っています。
 また、このリニューアルオープン記念の展覧会として、4月1日から「天華百剣と名刀写し展」を開催します。これにつきましては、明日の童子切安綱写し刀お披露目セレモニーにおいて、詳しく説明いたしますが、写し刀と合わせまして、津山藩主松平家に伝わった結城秀康ゆかりの貴重な甲冑も展示します。
 なお、このリニューアルオープンにあわせて入館料を改定いたしますが、より魅力のある親しみやすい博物館となるよう、企画・運営を工夫してまいりますので、ぜひ、市内外から多くの皆さまにお越しいただきますようお願いいたします。
 
 

「春は津山」、ノスタルジー車両の国鉄急行色の復刻について

  本市では、「春は津山」をスローガンに、地域や民間事業者の皆様と連携を図りながら、観光誘客の促進に力を入れて取り組んでいるところです。 
 3月1日の梅まつりを皮切りに、4月のさくらまつり、5月の牛うまっ王選手権、春のスローライフ列車、扇形こどもまつりなどのイベントを開催します。先ほど申し上げましたが、津山文化センター及び津山郷土博物館のリニューアルオープンにあわせた、記念コンサートや企画展「天華百剣(てんかひゃっけん)と名刀写し展」など、「春は津山」と全国的に知名度を高める取り組みを展開し、更なる観光誘客を図ってまいります。
 「春は津山」の魅力の一つである本市固有の鉄道遺産は、昨年度、津山線開業120周年を迎える中、「旧津山扇形機関車庫と転車台」の鉄道記念物への指定、さらに今年度は、産業考古学会推薦産業遺産認定を受けるなど、全国で“鉄道の聖地 津山”の認知が着実に高まっています。
 そして、この度、「さくらまつり夜桜列車」や「スローライフ列車」等で人気を博しているノスタルジー車両の塗装を塗り替え、国鉄急行色として復刻することとなりました。以前、津山線・因美線を走っていた「国鉄急行色」に変更し、昔日の車両を復刻することで、鉄道資源の魅力向上により誘客促進を図ってまいります。
 この国鉄急行色復刻車両については、2月29日、3月1日に運行する「雛まつり列車」でデビューする予定となっています。
 また、3月20日(金・祝)には、津山まなびの鉄道館において、JR西日本岡山支社との合同イベントとなる「国鉄急行色!復刻イベント」を予定しています。
 今後も、JRと連携しながら様々なコンテンツを用意し、鉄道ファンなどのさらなる誘客につなげてまいりたいと考えています。
 ぜひ、皆様におかれましても、この機会にノスタルジー車両へご乗車いただき、「春は津山」、「津山まなびの鉄道館」へ来館下さいますようお願いいたします。

この情報に関する問い合わせ先

津山市 秘書広報室(広報)
  • 直通電話0868-32-2029
  • ファックス0868-32-2152
  • 〒708-8501岡山県津山市山北520
  • Eメールkouhou@city.tsuyama.lg.jp