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歌謡曲から民謡へ「忠義ざくら」

 「忠義ざくら」は院庄(現在の津山市神戸 作楽神社)を舞台にした、後醍醐天皇と児島高徳の故事をもとに作られた歌です。
 昭和11年に南条歌美作詞、細川潤一作曲、三門順子唄でキングレコードから発売されました。
 当時、三門順子が美人歌手として人気があったこと、歌詞が学校の授業で紹介される有名なテーマであったこと、曲中に詩吟が入り特徴的だったことから「忠義ざくら」は広く歌われるようになりました。しかし、戦後はGHQによって発禁処分とされたこともあり、津山の人たちにとっては戦前・戦中の流行歌以上の認識はされていませんでした。
 サンフランシスコ講和条約後、偶然宴席で歌われているのを聞いた当時の海洋少年団団長、片山循之氏が地元が舞台となっているこの歌に踊りをつけることを思いつきました。
 昭和31年、初代西崎緑氏に依頼した踊りの振り付けができ、本来はオーケストラだった伴奏を三味線を使った民謡調にアレンジしてお披露目されました。同年、民放ラジオ共催で全国放送された「のど自慢お国自慢」で津山市代表として出場した森永恒代さんが「忠義ざくら」を歌ったところ4位に入選し、一躍津山の歌として脚光を浴びるようになりました。
 現在は、当時の振り付けだけでなく、各流派それぞれが独自で振り付けをし、各種イベントや発表会など様々は場面で踊られています。歌の舞台となった作楽神社境内には市民の有志によって「忠義ざくら」の歌碑が建てられています。

この情報に関する問い合わせ先

津山市 観光振興課
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