毎年、鳥獣害による農作物被害が多数報告されています。津山市では、特にイノシシの被害が増えています。イノシシの被害を防ぐために、イノシシの習性や、防除方法をまとめましたので、参考にしてください。

イノシシの習性

能力

内容

行動

パターン

イノシシの漢字が使われている言葉として、「猪突猛進」(周囲の人のことや状況を考えずに、一つのことに向かって猛烈な勢いで突き進むことがありますが、実はイノシシが突進してくるということは、あまりありません。

 イノシシは、非常に警戒心が強く、慣れた場所でも周囲をよく確認してから行動します。

 また、山の高いところに生息しているイメージですが、実は、集落周辺の里山に棲む動物です。行動範囲は、数平方キロから数十平方キロに及ぶので、駆除を行うには地域の連携が求められます。

嗜好

 

イネや芋類が好物。人間と同じものを好んで食べるので、果物やたけのこなども食べます。乳熟期のイネも歯でしごくようにして食べます。

繁殖力

1年に平均4~5頭は産みます。

イノシシの全体個数を減らそうとすると、50㌫以上駆逐しないと、次の年に全体個数が減らないと言われています。

跳躍能力

1メートル以上の高さを助走なしで飛び越えることができます。1歳未満の子イノシシでも、田畑を囲うのに使われているトタン板の高さ(65センチ)を飛び越えることができます。

力量

雌イノシシが60キロ程度、雄イノシシが70キロ程度の重さを持ち上げることができます。

視覚

目はよくないとされますが、何かに気が付いた場合、目でも確認しようとします。青系の色の識別は可能。赤系の色は判別できません。

泳力

泳げます。海も渡ります。

  

防除方法のあれこれ

防除方法

内容

トタン板

地域によって効果が認められるが、イノシシが飛び越える、押し倒す、鼻で持ち上げることによって、侵入される事例も多い。

囲う場合は、隙間を作らないようにすること。川べりの田でも、川から侵入される例がある。

ビニールシート

強度に問題があるため、シートの下から簡単に侵入されることも多い。

金網

地域によって効果が認められるが、接地面を打ち込むなどの補強がなければ、下から侵入される。牙によって針金が切断される例も多い。10cm以内の目を使用すること。視覚的な遮断効果がなく、イノシシから農作物が見えてしまう。

ワイヤーメッシュ

強度があり、効果が認められるが、金網同様、視覚的な遮断効果がないために、イノシシがしつこく侵入を試みる。一般的に市販されている規格(高さ1m)では飛び越えられてしまうことがある。

電気柵

効果は高いが、失敗例も多い。イノシシが電気ショックを受け、驚き、瞬間的に前方へ走り出してしまうことがあり、侵入を許すだけでなく、電気柵も壊されてしまうことがある。電線の隙間が広く、幼固体がくぐり抜けてしまう。通電を常に確認し、下草が伸びて電線に接触しないよう注意すること。

牛の放牧

牛そのものに、イノシシは警戒しない。イノシシにとって牛は、意識しないで共存できる存在である。ちなみにヤギは警戒を起こさせる存在であり、イノシシが逃げることはない。

牛の放牧によって、得られる獣害防止効果は、放牧によって、餌資源・生息地である耕作放棄地の見通しがよくなったため、イノシシが田畑から遠ざかったからである。

よって、牛の臭いがするだけでは、イノシシ防止効果は得られない。

ニオイによる被害防止(ほとんど効果なし)

 

クレオソート、木酢液どちらも効果はない。

また、イノシシの捕食者であるライオン・トラの糞、オオカミの尿に関しても効果はない。イノシシの血液・胆汁といった、生命に危険な情報に関しても、効果はない。

もし、効果があるとされるのであれば、環境の変化に敏感なイノシシがニオイを察知して、警戒しているだけであり、いずれは慣れてしまい、ニオイそのものの効果はない。忌避効果として使用するのであれば、環境の変化による効果を期待して、期間限定で利用するのがよい。

犬が吠える

犬がイノシシに向かって吠え続けた場合、イノシシに警戒・回避行動を起させる。忌避刺激を与えるが、犬にも個体差があり、吠えて威嚇しない犬は活用できないし、動物愛護法によって、敷地以外での放し飼いができないので、実用に欠ける。

 

駆除方法のあれこれ

駆除方法

内容

銃器

捕獲柵

くくりわな

など

捕獲する場合、左記のすべての駆除方法において、狩猟免許が必要なので、一般の方は捕獲きません。

猟期中(毎年11月15日~2月15日)は、狩猟者によって捕獲されますが、県内の可猟区域であれば生息場所を含めてどこでも狩猟は可能です。

猟期外期間の駆除は、各市町村長が、狩猟免許所持者の中から編成した駆除班に鳥獣捕獲許可証を発行しており、その許可証を保持していないと捕獲できません。

詳しくは、津山市農村整備課林務係(℡32-2078)までお問い合わせください。

 

 

イノシシが嫌がる環境づくり

    くず野菜を放置しない(イノシシの餌付け行為です)

    稲作の収穫後、田おこしを行い二番穂を食べさせないようにする

    果樹が熟して落ちた果実を放置しない

    イノシシは、耕作放棄地を、一時的な棲みかや餌場にしているので、耕作放棄地や、イノシシが身を隠せる茂みをなくし、イノシシを作物から少しでも遠ざける。

    作物は見えないように隠す

獣道を定着させない。