結核について
結核について 津山市医師会
① 結核とは?
結核とは結核菌によって主に肺に炎症をおこす病気で、結核患者からのせきとともに排出する飛沫に含まれる結核菌を吸い込むことによって空気感染します。しかし、結核に感染しても必ず発病するわけではなく、発病するのは、10人に1人くらいです。通常は、からだの免疫機能が働いて、結核菌の増殖を抑えますが、結核菌は強い菌で、高齢になったり、糖尿病など免疫力が弱まると再び菌が増殖して、発病することがあります。
② 結核の現状と問題点
結核は、大正時代から昭和20年代までは「亡国病」として恐れられ、年間死亡者数も数十万人におよび、死亡原因の第一位でしたが、その後生活水準の向上や適切な結核対策、さらに優れた抗結核薬の開発により、薬を飲めば完治できる時代になりました。
図は、岡山県と全国のその年に新たに結核にかかった人の割合である結核罹患率を示したものです。罹患率は、一時増悪(平成11年)し、結核非常事態宣言もだされましたが、その後はゆるやかに減少しています。岡山県の平成15年の結核新登録患者数は、373人でした。結核は依然として我が国の最大の感染症であることを忘れてはなりません。
1)高齢者の結核の増加;人口の高齢化に伴い、結核患者も高齢者の割合が増加しています。若い頃結核が流行した世代の人は、結核に既に感染している人が多く、高齢になり、免疫力が低下して発病しやすくなります(既感染発病)。 
2)集団感染の増加;若い世代の多くは、結核菌に未感染のため、結核菌を吸い込むと感染しやすく、比較的早い時期に発病する危険があります(初感染結核)。また、最近の特徴として、学校や医療機関(特に集団で老人を多く収容する施設)での集団発生があります。
③ 以上の問題点もふまえて、平成17年4月に約50年ぶりに結核予防法が改正されました。以下におもな改正点をお知らせします。
1)結核健診 ① 学校では、小中学校では行わず、高校、大学の入学時に
胸部写真 ② 施設の入所者は、社会福祉施設では、65才以上毎年度
③ 学校,病院,診療所,社会福祉施設の従事者は毎年度
④ 市町村では、65才以上毎年度、40才以上は肺癌検診として実施中
2)BCG予防接種;ツ反を廃止し、生後6ヶ月までにBCGの直接接種になりました。
④ 結核の最新の治療 
かつては、結核になると療養所に2年から3年の入院が必要でしたが、治療の進歩は著しく、現在は、4種類の薬を6ヶ月間、毎日きちんと服用すれば、完治でき、排菌がなくなれば外来での治療ができます。DOTS(直接服薬確認療法)とは、患者が服薬するのを医療者の目の前で確認し、服用を支援する方式で、新しい結核予防法に定められました。



