第32回新春津山川柳大会が平成24年1月15日(日曜日)、津山市総合福祉会館で開催されました。当日は、天候にも恵まれ県内外から愛好家150名が参加。8つの宿題に多くの秀句が寄せられました。

第32回新春津山川柳大会 

なお、今回の選者・兼題と各題の優秀作品、総合成績は以下のとおりです。

大家 英子さん席題 「初」 草地 豊子 選

特選

最初で最後棺は桐でできている

柴田 由起子

準特選

水ぎわに転がしておく初日の出

石部 明

準特選

初孫の大きなチンチンほめてやる

西山 晴々

軸吟

初耳初耳いつでもいつだって

兼題 「狂」 尾原 洋子 選

特選

またしても狂う末期のピアニスト

田中 蛙鳴

準特選

天女の水浴び覗いてから狂う

木下 草風

準特選

少し狂うて又三郎は風の中

石原 美光

軸吟

一粒の錠剤狂うてきたドラマ

兼題 「腕」 尾髙 水陽 選

特選

まだ使う腕だ錆止め塗っておく

安原 博

準特選

腕撫してだるま大師は寡黙なり

西川 けんじ

準特選

意外にも強い草食系の腕

小澤 誌津子

軸吟

点滴中利き腕を蚊に狙われる

兼題 「葉」  武村 一美 選

特選

風の木に揺れているのは葉か母か

石部 明

準特選

哀しみを一葉秋の掌に

三宅 能婦子

準特選

はらはらと落葉この世のあとさきに

小澤 誌津子

軸吟

わくら葉もわたしも見えぬ明日の空

兼題 「正直」  菊元 誠忠 選

特選

赤ちゃんはみな正直に泣く笑う

増田 敏夫

準特選

嘘も実も映して水面あるがまま

大森 昭恵

準特選

正直な無口が喋べるボールペン

巻島 巌

軸吟

正直に生きてうしろに影がない                     

兼題 「原」 山本 美枝 選

特選

原因を言えば睫毛が長すぎる

草地 豊子

準特選

原形は崩れさまよう風の中

木下 草風

準特選

原点は朱線を引いた一っページ

山本 玉恵

軸吟

原形を止めているから美しい

兼題 「破る」 安原 博 選

特選

46センチ砲で破れた鼓膜

木下 草風

準特選

夢破れ茶碗と箸を買い直す

斉藤 幸男

準特選

一と破乱ありそうお茶を入れかえる

山本 玉恵

軸吟

にぎりめしここを破ると書いてある

兼題 「途中」 石部 明 選

特選

途中でもどんどん降りる村のバス

丸橋 野蒜

準特選

茹で玉子になる途中です夜汽車です

柴田 由起子

準特選

途中がいっぱいキム・ジョンウンの両ポケット

松本 藍

軸吟

夕焼けになるか渚になる途中